こんにちは。
おすし(@osushiyo_osushi)です。
2022年から新たに運用するトライオートFXの新設定を紹介します。
今回はヨコヨコ相場&レンジ抜けに強い売買ロジックです。
昨年2021年は利幅を広くすることで利益の極大化をねらいましたが、小さな動きが繰り返され、反省する点が多くありました。

しかし、2022年からは違います。
損切り&カウンター。ポジションのニート化を許しません。
少し変わった売買ロジックで爆益を目指します。
Contents
- 1 【損切り&カウンター】トライオートFXの設定とビルダー結果
- 2 【損切り&カウンター】トライオートFXの売買ロジック
- 3 2022年トライオートFX新設定の苦手な相場
- 4 2重レンジロジックは運用開始時に多めの資金が必要になる
- 5 外側のレンジから運用を始める時は、サブレンジのみを稼働させる
- 6 レートがレンジ抜けをした場合の対処方法
- 7 ドル円とフラン円はどちらかの運用でいいかも
- 8 オージーキウイは年利90%設定を継続したほうが収益性は高い可能性も
- 9 資金を追加して積極的に運用するときは本数を増やす(増資)
- 10 トラリピやループイフダンでの運用は難しく、トライオートFX独自の設定
- 11 年利90%運用設定からのビルダー設定修正方法
- 12 損切り&カウンター戦略のまとめ
【損切り&カウンター】トライオートFXの設定とビルダー結果
今回新たに作成した自動売買のビルダー結果はこちら。
投資金額70万円、損益+50万円、期間収益率+74%、最大含み損▲10万円です。

年間利回りでは約20%程度。
結果を見ると…なんかイマイチ?と思った人もいるかもしれません。
投資金額の割に、収益率がそこまで期待できるわけではなく。。。
しかし今回は違います。
自動売買のロジックが特殊であることから、運用結果が正しくビルダー結果に反映されません。
そのため、実際の運用成績はさらに向上することを見込んでいます。
まずは、運用する通貨ペア。
通貨ペアはドル円、フラン円、ユーロポンド、オージーキウイの4つです。
(USD/JPY、CHF/JPY、EUR/GBP、AUD/NZD)
2021年同様、相関性の低い通貨ペアを選定しています。
自動売買作成時の入力値がこちら。
注文幅を40pipsとした場合の設定になります。
まずはドル円(USD/JPY)の設定値。


仕掛けるレンジは以下の範囲です。

ドル円のレートは2021年末時点で高値圏にあります。
買い設定の上限は113円にしていますが、下落してきた場合を考えると、少し高値を追い過ぎているような気もします。
買い設定の上限は110~112円までにした方が良いかもしれません。
逆に、売り設定の下限112円は低すぎる気がするので、相場の状況によっては最終的に109円まで売りの自動売買の追加を考えています。
次にフラン円(CHF/JPY)の設定値。


仕掛ける範囲は以下の通り。

フラン円のレートは高値を更新している状況なので、レンジを作成する範囲の判断が難しいです。
ですが、唯一のクロス円通貨のため、値動きも大きく、せまい利幅であれば利確回数を稼げるエースになりえます。
また後述しますが、ドル円とフラン円はどちらか一方の運用で良いかもしれません。
次に、ユーロポンド(EUR/GBP)の入力値。


レンジは以下の範囲です。

ユロポンのレートは2017年から続いているレンジ内で推移していますが、2021年末時点で買い設定の下限に近付いています。
レンジを下抜けする場合は、新たに設定を見直す必要が出てきそうです。
最後にオージーキウイ(AUD/NZD)。


レンジは以下の範囲。
また後述しますが、オージーキウイは2021年の設定で運用した方が損益は良い結果となるかもしれません。
以上が4つの通貨ペアの入力値とレンジです。
今回の設定の特徴はレンジ数を増やし、損切り設定を採用し、カウンターを固定していないことです。
売買ロジックの特性としては、注文本数が多い(=注文幅がせまい)ほど、収益性が向上します。
上記の入力値は注文幅を40pipsとした場合なので、本数は少なく収益率は低くなる傾向です。
そのため、できるだけ多くの資金を準備して注文本数を増やことをおすすめします。
投資金の準備が難しい場合は、運用通貨ペアを限定するのも一つの手かもしれません。
注文本数別の各通貨ペアの必要資金がこちら。

上記の必要資金は為替レートが設定レンジの上限、または下限に到達した時に抱える損失額(含み損+確定損)になります。
注文本数はコアレンジ+サブレンジとしていますが、2重レンジの注文本数が含んでいません。
2重レンジを設定することによる、必要資金の増加は無視して大丈夫です。(2重レンジの正体は後ほど説明)
EUR/GBP、AUD/NZDの通貨ペアは、必要資金が表の金額×1.1倍程度になる可能性があります。
GBP/JPY、NZD/JPYのレートに依存するので、少し注意してください。
複数通貨ペアで運用する場合、合計必要資金×0.8~0.9程度で運用するのもおすすめです。
全ての通貨ペアが同時にレンジの上限(下限)に達する可能性は低いので、すべての通貨ペアの必要資金を口座に入れて運用することは、資金効率があまりよくありません。
と、ここまでが概要です。
続いて今回の設定の特徴について解説します。
【損切り&カウンター】トライオートFXの売買ロジック
今回の2022年設定はヨコヨコ相場に強く、レンジ抜けに対応する売買ロジックです。
ポイントは「損切り」と「買い下がり(売り上がり)」を組み入れたこと。
2021年のドル円、フラン円、ユーロポンドのような、買いと売りのレンジを上下せず、片方のレンジ内で一方的に動く相場に対応します。

できるだけ相場に追従し、利益の発生率をアップさせる戦略です。
損切り&持ち直しでニートポジションを働かせる
今回の設定は1つの通貨ペアに対して、3つの自動売買を作成します。
コアレンジ、サブレンジ、2重レンジの3つです。
中央のコアレンジに対し、外側はサブレンジと2重レンジを2つ設定します。

コアレンジには利幅50pips程度の、損切りありの自動売買を作成。
サブレンジには利幅100pips程度の、損切り無しの自動売買を設定します。(損切りありでも可)
そしてさらに、サブレンジと同じ範囲に利幅のせまい自動売買(2重レンジ)を設定します。
これで準備は完了です。
ユーロポンドのチャートで相場の動きを見ていきます。
レートが下落していくと、少し利確をしながらも早々に含み損がたまっていきます。

レートがコアレンジを下抜けすると、下抜けしたポジションは損切り設定により、含み損を確定損にします。

損切りが発動することにより、コアレンジのポジションは手放すことになりますが、事前に設定していた2重レンジの設定が新しくポジションを持ちます。

コアレンジ上限のポジションはレートが戻らないことを想定して、2重レンジへ引っ越しです。
レートが上昇してコアレンジ側に戻ろうとする場合、2重レンジのポジション(旧コアレンジのポジション)は決済されます。

今までであれば、コアレンジ上限のポジションは遊んでいただけですが、強制的に2重レンジでポジションを持ち直すことにより、働かせます。
そしてさらに、外側のレンジにはサブレンジを設定していましたね。
そのため、実際には2重レンジ+サブレンジの2つのポジションが利確します。

レートがコアレンジに戻るまでのガマンする期間が長ければ長いほど、コアレンジ⇔2重レンジ間のポジションの持ち替えが進み、利確するときの利益が2倍になります。
ダブル利確の発生です。

レートがジリジリとレンジの外側に向かう動きに対し、短期的に反発上昇した時の利確額を最大限大きくすることで、損益悪化を食い止め、あわよくば改善させます。
レンジの端になればなるほど、上昇時の利確勢力は増大し、コアレンジに戻るときの損益改善スピードを2倍の速さにします。
以上が、今回の2重レンジの戦略です。
今までの損切りをしない設定では、コアレンジ上限の買いポジションはただ含み損を抱えるだけで、マイナススワップをためるだけの状態でした。

全く役に立っていません。
会社に例えるならば、給料というスワップ損を払いながら、コアレンジ部門に暇そうな働かないおじさんがいる状態です。社内ニートですね。
ですが、今回は違います。
コアレンジ部門で暇になってきたポジションは、確定損という退職金を払って損切りという名のクビにします。
代わりに激務の2重レンジ部門に中途社員となるポジションを投入し、稼ぐ力となる利確力を向上させます。

遊ぶポジションを減らし、投資金を有効に使うという意味で資金効率の向上を図る作戦です。
イメージは損出しですかね。
ここで、今回の2重レンジ設定と、損切りをしない通常のコアレンジ+サブレンジのビルダー結果を比較してみます。
前提条件は以下の内容です。
- 通貨ペアはEUR/GBPの買い設定のみ
- 注文幅20pips
- コアレンジ利幅50pips、サブレンジ利幅100pips、2重レンジ利幅50pips
結果、40%ほど損失を改善することができています。

注文幅や損切幅など、設定によって削減できる損失は変わりますが、いずれにしても効果ありです。
仮にレートがレンジを抜けて損切りをすることになったとしても、最終的に手元に残るお金を少しでも増やすことが可能になります。
買い下がり・売り上がりで相場の動きについていく
そしてさらに、今回はカウンターを固定しません。
いわゆる、買い下がり、売り上がりの手法を組み入れることで、レンジ抜け対策をしつつ、利益の極大化をねらいます。
2021年のドル円チャートを見てみると、ヨコヨコ相場が続いた後にレートはレンジ上限へ向かう動きになりました。

売りの自動売買にとっては含み損が増える苦しい相場です。
現在レートがヨコヨコしながら緩やかなトレンドを形成している場合、徐々にコアレンジを抜けるような動きになります。
そこでカウンターロジックの発動です。
コアレンジの設定に利幅よりも大きい値をカウンター値に設定することで、注文⇒決済が成立していると、リピートされる注文は少しだけ上のレートに設定されます。

今回はカウンター値を利幅+10pipsとしているため、②決済⇒③注文は元のレートから+10pips上にずれることになります。
そして、コアレンジで注文⇒決済が繰り返されるほど、徐々にリピート注文は上にシフトしていきます。
コアレンジが傾くイメージですね。

コアレンジがサブレンジと重なると、①売り上がりによってついてきたコアレンジのポジションと、②元からいるサブレンジのポジションにより、ダブル利確が発生します。

2馬力での利確です。
さらに、コアレンジの損切り設定として2重レンジを仕掛けていましたね。
ということは、①売り上がりにより外側レンジまでついてきたコアレンジのポジション、②元から設定していたサブレンジのポジション、③2重レンジのポジションにより、トリプル利確が発生します。

3馬力での利確です。
コアレンジで売り上がりが機能せず、置いてけぼりになったポジションは自動的に損切りが発動し、代わりに2重レンジの設定がポジションを持ちます。
そのため、ニートポジションを作ることなく、全員参加で利確ができます。
また、1回でも売り上がりが機能していると、売り上がりの幅だけ含み損を減らすことができます。
ジリジリと上昇していく(下落していく)相場に強いロジックです。
…とまあ、実際にここまでうまくいくとは思っていませんが、自分の設定に対して逆行する相場に、最大限の抵抗をする仕組みです。
少し応用ですが、アレンジを加えるのであれば、サブレンジと2重レンジも同様に、コアレンジほどではないですが、小さく売り上がりを設定してみるのもおすすめです。

感覚としては、サブレンジ(2重レンジ)の利幅+5pipsが良いかと思います。
自分が設定したレンジを絶対に抜けない自信がある場合や、レンジの端が史上最安値の場合など(AUD/NZDの買い)であれば、買い下がり・売り上がりを組み入れる必要はないかもしれません。
ですが、為替相場の動きは予想できません。
少なくとも、レートがコアレンジからサブレンジに移行するのはレンジを抜けようとする動きになります。
仮にレンジを抜けそうな動きになっても、買い下がり・売り上がりをすることで、損失リスクそのままで利確回数を増やし、レンジを抜けたときのダメージを大きく減らすことができます。
また、レートがサブレンジ⇒コアレンジへ戻ろうとする動きをしたら、買い下がりのコアレンジは設定を全停止し、新たにコアレンジのビルダーを作成して仕掛けます。

コアレンジがサブレンジへ売り上がった時点で、旧コアレンジの注文ラインはぐちゃぐちゃになっています。
再設定で元に戻す作業が必要です。
この運用中にコアレンジを再作成する作業が必要になることが、ビルダー結果に正しい成績が反映されない理由になります。
運用ロジックまとめ
- 傾いたコアレンジ・2重レンジ・サブレンジでトリプル利確をねらう
- 相場に追従できないコアレンジポジションは損切り&2重レンジによりニート化を防ぐ
- サブレンジ・2重レンジに買い下がり(売り上がり)をいれてもいいかも
- 外側レンジ⇒コアレンジに戻るときは、コアレンジを再作成する
2022年トライオートFX新設定の苦手な相場
今回はヨコヨコ相場やレンジ抜けに強い戦略になっていますが、残念ながら万能ではありません。
苦手とする相場もあります。
損失を出すわけではないですが、短期間で大きく上下する相場では利益の取りこぼしが発生します。
2重レンジの苦手な相場
コロナショック時のユーロポンドのチャートで解説します。
急に相場が大きく上昇し、コアレンジのポジションが損切りをしたとします。
その場合、2重レンジのロジックが発動し、外側のレンジでポジションを持ち直します。

レートが上昇後、すぐに下落してしまった場合、1回利確をしただけでコアレンジへ戻ることになります。
ここで、損切り設定をしていない場合と損切り設定をしている場合の、2パターンの損益状況を確認してみます。
損切り設定をしていない場合、含み損はもとの状態に戻ります。(左図)
ですが、損切り設定をしている場合は損切りが発動したことにより、含み損を確定損に置き換えた分の損失が残ります。(右図)

右図を例とすると、すぐにレートが戻ってしまった場合、損切400pips-利確50pips=確定損350pipsとなり、無駄な損失350pipsを抱えて元のレートに戻ることになります。
本来であれば、確定損を取り返すために、小さく上下に動きながら戻ってきてほしいところです。
仮にコアレンジの損切りを400pips、2重ゾーンの利幅を100pipsとした場合、確定損を上回る利益を出すには4回以上の利確をしなければなりません。

相場が急騰・急落した時はできるだけ上下に動きながらコアレンジに戻ってこないと、損切りで発生した確定損を減らすことができません。
これが今回の設定の弱い点です。
この弱点を対策するには①損切幅(=コアレンジ幅)をせまくする②2重レンジの利幅を広くする、という方法がありますが、やはり一長一短です。
①損切幅(=コアレンジ幅)をせまくした場合、ちょっとした上昇・下落で確定損を抱えてしまいます。
②2重レンジの利幅を広くした場合、サブレンジでヨコヨコ相場になったときに利確が進みません。
今回の設定のジレンマです。
コアレンジの損切り幅、2重レンジの利幅については改善の余地はありそうですが、チャートの形は唯一無二のなので、正直ベストな値は分かりません。
そのため、相場の急変動で無駄な確定損を出したくない人は、損切幅(=コアレンジ幅)を大きくすることがおすすめです。
一方で、レンジ抜け時の損失ダメージやヨコヨコ相場を少しでも改善したい人は、2重レンジの利幅をせまくすることがおすすめです。
とはいっても、実際に急上昇が発生した時の相場は荒れ、それなりに利確が繰り返されます。

確定損が発生するものの、荒れ相場の利確で確定益>確定損になることが多いです。
損失が発生するというよりは、利益の取りこぼしが発生する。という表現が正しいかもしれません。
損切りあり・なしのビルダー結果を比較すると、やはり利益の伸びがイマイチに。

コアレンジの損切り+2重レンジを採用するかどうかの判断は、
- レンジ抜け時の損失を最大限減らしたいか ⇒採用
- 急落・急落相場の利益を逃したくないか ⇒不採用
の2択を天秤にかけることになります。
損失が増えるというよりは利益の取りこぼしが発生するだけなので、私は損切幅を広めに、2重レンジの利幅をせまくする方向で考えました。
買い下がり・売り上がりの苦手な相場
買い下がり・売り上がりの戦略については、ボックス相場で利益の取りこぼしが発生します。
ちょうど2017年のドル円相場の形です。

コアレンジでは常に買い下がり・売り上がりを設定しているので、きれいなボックス相場が形成された場合、コアレンジはどちらも離れていきます。

この場合、新規注文が成立する機会が減り、結果的に決済回数が減ることで利益の取りこぼしが発生します。
ただし、あくまで機会損失です。
含み損が通常よりも増加するわけではありません。
対策として、レンジがずれて新規注文のポジションを持たなくなった場合、稼働中の設定は全停止して、新たに自動売買を作成します。

レートがサブレンジからコアレンジに戻るときも、コアレンジを再作成するといいましたが、自動売買の再作成は正直面倒くさいです。
自動売買に手動の要素を取り入れたくない私としては、運用途中に自分の裁量で設定を再作成することなど許しがたいのが本音です。
今回の設定の気にくわない点のひとつになります。
改善案として、面倒くささを少しでも楽にするために、コアレンジの買いと売りはセットで作成⇒カートへ追加しておきます。

そうすると、履歴から呼び出すだけで再稼働できるので少し楽になります。
苦手な相場まとめ
- 急騰・急落では利益の取りこぼしが発生する
- 取りこぼし対策は損切幅をせまく、または2重レンジの利幅を広くする
- ボックス相場が続くと、コアレンジの再作成が必要
2重レンジロジックは運用開始時に多めの資金が必要になる
今回の設定は通常の損切りなし設定よりも、運用開始時のみ発注証拠金が1.5倍必要になります。
ビルダー結果の画像を見て気づいた方もいると思いますが、発注証拠金が少し多いです。
原因は2重レンジの存在。
損切がない通常の設定であれば自動売買は2つで済みますが、今回は3つの自動売買を設定するので、1.5倍の発注証拠金が必要になります。

ただし、資金が必要となるのは運用の最初だけです。
記事の前半で説明した通り、運用中に2重レンジがポジションを持つ時は、必ずコアレンジの損切りが発動し、ポジションの持ち替えが発生します。
そのため、損切無しの設定と比較しても、損切ありの設定で保有するポジションの総量は変わりません。
損切り無しのロジックと比較すると、含み損が確定損に置き換わるだけです。
自動売買の稼働数が増えたからといって、レートが逆行した時の損失が増えるわけではありません。
とはいえ、発注証拠金は自動売買を稼働させるときに必要となる最低金額なので、自動売買稼働可否の判定基準となります。
最初に2重レンジを稼働させるための資金がない場合、後から追加して稼働するのも一つの手です。
現在レートがコアレンジにある場合、2重レンジは当分出番がありません。

レートがコアレンジからサブレンジに移行し、コアレンジの損切りが始まったらコアレンジの稼働を全停止します。
そして新たに2重レンジのビルダーを作成して稼働させる、というのも一つの手になります。

ただし、2重レンジの自動売買を作成するときは、買いの2重レンジと売りの2重レンジは両方セットで作成します。

ボックス相場でコアレンジを再作成するときと同じですね。
トライオートFXはMAX証拠金方式を採用しているので、買いと売りの両方の自動売買を稼働させるときはどちらか多い方の発注証拠金だけで済みます。
ですが、買いの自動売買を作成⇒カートに入れる、売りの自動売買を作成⇒カートに入れる、とした場合、MAX証拠金方式が採用されないようです。
いわゆる両建て設定と認識されないようで、2つの自動売買の発注証拠金が必要となってしまいます。
そのため、後から2重ゾーンのを追加するときは、必ず買いと売りの両方をセットにして稼働させます。
稼働開始時の資金まとめ
- 2重レンジの存在により発注証拠金が1.5倍必要になる
- 損失リスクは変わらない
- 2重レンジを後から作成してもOK
- 各レンジの買いと売りはセットにしてカートに追加する
外側のレンジから運用を始める時は、サブレンジのみを稼働させる
新しく運用を開始する場合、現在レートが外側のレンジにあるときは、サブレンジのみを稼働させます。
2重レンジの運用は少し待ちます。

2重レンジの自動売買は、あくまでコアレンジの自動売買損切り後に発動する設定です。
いきなりサブレンジと2重レンジの2つの自動売買を稼働させると、コアレンジの分まで同時に含み損を抱えることになります。
外側のレンジからスタートして、そのままレンジ抜けしてしまうリスクを考えると、ちょっと危険かなという判断です。
昨年公開した年利90%設定の運用を継続している人は、コアレンジを損切りし、損出しを兼ねていきなり2重レンジを作成してみてもいいかもしれません。
できることならレートがコアレンジにあるときに運用を開始したいですね。
もちろん、資金に余裕があるときは同時に稼働させても問題はありません。
2021年末時点でドル円、フラン円、ユーロポンドはレンジ抜けする方向に動いています。

これら3通貨ペアは外側の2重レンジにある状況です。
損失リスクが気になる場合は、①コアレンジに戻ってから運用を始める、②サブレンジだけをとりあえず稼働させる、のいずれかが対策になります。
運用開始時の注意点まとめ
- できることならコアレンジから運用を始めたい
- 外側レンジから運用を始める時は、まずサブレンジのみを稼働
- 外側レンジ⇒コアレンジに戻ってきてから2重レンジを稼働したい
- 年利90%設定を運用している人は2重レンジも同時に稼働OK
- 2021年末時点でドル円・フラン円・ユーロポンドは外側レンジにある
レートがレンジ抜けをした場合の対処方法
残念ながら設定していたレンジを抜けた場合の行動は、追加入金をして耐えるor損切して撤退する、の2択になります。
私の場合、追加入金をして耐えます。
そして、新しく3重レンジを追加します。

3重レンジを仕掛ける場合、2重レンジのポジションを損切りして3重レンジに移行します。
さらに、サブレンジのポジションを損切りして、サブサブレンジを作成します。
そのため、レンジ抜けが発生した後も相場についていくつもりの人は、初めからサブレンジと2重レンジの設定は損切ありにしていた方が後の修正が楽になります。

とはいえ、運用開始後でも途中で損切り設定は変更できますので、相場についていくか、耐えるかは後から考えてよいかもしれません。
レンジ抜けの対応まとめ
- レンジ抜けした場合、追加入金or損切りの2択
- 相場についていく場合、3重レンジを仕掛けるのもあり
ドル円とフラン円はどちらかの運用でいいかも
ドル円とフラン円はどちらか一方の運用で良いかもしれません。
2020年の年始時点で、ドル円とフラン円は相関性がありませんでした。
互いに無関係な動きをするため、リスクが分散できると思い両方採用しましたが、2021年は相関性の高い結果に。

そのため、似たような動きになり含み損が抱えるタイミングも同じようになりました。
米ドル、スイスフラン、日本円は通貨ペアの中でも安全通貨に位置づけられており、リスクオフで買われやすい傾向があります。
アメリカ、スイスが原因でリスクオフのイベントが起きた場合は問題ないと思いますが、日本が原因でリスクオフのイベントが起きた場合が少し危険です。
日本円だけが売られ、ドル円とフラン円に強い相関性が生まれやすくなります。
上がるか下がるか分からない為替相場で、ファンダメンタルの要素を踏まえた設定はしたくないのが本音ですが、懸念事項の一つです。
未だレンジ内にあるが、売り設定はマイナススワップとなるドル円。
すでに長年のレンジを抜けてしまったが、売り設定はプラススワップで、かつ、クロス円として値動きのあるフラン円。
日本円の影響という意味でリスク分散をする場合、どちらか一方の通貨ペアにした方がよいかもしれません。
ドル円・フラン円まとめ
- 2021年のドル円とフラン円は相関性が高かった
- 今後も同時に損失リスクを抱える可能性あり
- 日本だけ売られることが懸念事項
オージーキウイは年利90%設定を継続したほうが収益性は高い可能性も
今回4通貨ペアで新設定を作成したわけですが、AUD/NZDについては2021年の設定が好調な成績をキープしています。
2021年の設定と今回の設定を比較した結果がこちら。
結果論でしかありませんが、2021年の設定は今回2022年の設定よりも+26%ほど利益が増えています。

2021年末時点でビルダーランキング1位をキープしている高収益設定です。

2022年も2021年と同じような値動きをするのであれば、昨年の設定を継続したほうが良いかもしれません。
ただ、2022年の方がヨコヨコの動きが増える場合、今回の2022年設定の方が収益性は上がる可能性があります。
こればかりは正直分かりません。
ちなみに設定の入力値はこちら。
投資金額は約20万円程度です。

私はとりあえず、2021年設定を継続しながら、2022年設定も追加で運用してみます。
オージーキウイまとめ
- 年利90%設定が好調をキープ中
- 2021年の相場しだいでは今回の設定の方が良いかも
資金を追加して積極的に運用するときは本数を増やす(増資)
投資金を追加して積極的に運用する場合、本数を増やします。
現状の設定は全て損切りし、新しく本数を増やした設定を作成して稼働させます。
2000通貨単位で50pips間隔に注文をばらまくのではなく、1000通貨単位で25pips間隔で注文をばらまくイメージです。

今回はコアレンジを抜けた後のヨコヨコ相場でも利益を出し続ける設定です。
ヨコヨコ相場の上下の動き幅がどの程度か読むのが難しいので、できるだけ新規注文・決済ラインをちりばめることで、小さな値動きも利確させます。
今回の設定で実際にロットと注文幅の関係を検証した結果、少額ロットを分散させた方が成績は良い結果になりました。
まずは、ドル円。
2021年後半に、マイナススワップの売りレンジに突入したドル円では2%ほど損益が改善しています。
次に、ユーロポンド。
1年を通してマイナススワップの買いレンジで推移していたユーロポンドでは、16%損益が改善しました。
これが今回の設定は本数を増やした方が、収益性が向上する理由です。
ということで、この設定はいける!と思ったら、今の設定を損切りして、新しく本数をアップして稼働です。
増資するときのまとめ
- 増資するときはロットを増やさず、本数を増やす
- 運用中の設定を停止⇒本数を増やして新規稼働で対応
- 本数が多い(注文幅がせまい)方が収益性は上がる
トラリピやループイフダンでの運用は難しく、トライオートFX独自の設定
FX自動売買ツールとしてはトラリピやループイフダンがありますが、トライオートFX以外での運用は難しいのでは?と思います。
トラリピの場合
トラリピは新規⇒決済後のリピート注文で、価格をずらす機能がないため、買い下がり・売り上がりの戦略ができません。
また、損切りのレートは一括で管理されるため、コアレンジを抜けた時点ですべて損切りされてしまいます。
2重レンジを作成することはできても、損切りタイミングを調整することができません。
ループイフダンの場合
またループイフダンはトラリピ同様に買い下がり・売り上がりの戦略ができません。
加えて、レンジで売買範囲をコントロールするのではなく、ポジション数で管理されているため、相場が大きく変動した時に損失を抱えやすくなります。(経験済)
個人的に、自動売買はできるだけ手動の要素を取り入れたくない派なので、自由度の高いトライオートFXを推しているわけですが、今回の戦略はトライオートFX独自の運用になりそうです。
年利90%運用設定からのビルダー設定修正方法
2021年に作成した、年利90%設定で運用している人の対応方法は3つです。
- 継続して運用する
- 損切りor損出しして乗り換える
- 買い下がり(売り上がり)の追加+損切り設定を追加+2重レンジを作成
レンジを変更することは難しいため、自動売買を仕掛ける価格帯を変更したい場合は損切りして新たに作成する必要があります。
ここではレンジそのままで、損切り設定や買い下がり・売り上がりを追加する方法を紹介します。
まずは、管理画面の①詳細から②一括変更を選択します。

次に、③チェックを入れ、買いのみor売りのみを選択したあと、④選択一括入力を選択します。

次に、コアレンジを損切り設定する場合は損切幅を入力。
買い下がり・売り上がりを追加する場合はカウンター値を入力します。
利幅もここで変更することが可能です。

この時、損切幅はコアレンジ幅と同じにします。
損切幅=コアレンジ幅にしないと、2重レンジとポジションの持ち替えが発生しません。
また、2重レンジを忘れずに作成します。
カウンター値は買い下がりの場合はプラスの値、売り上がりの場合はマイナスの値を入力します。
(例)
- 買い設定で利幅50pipsの場合・・・カウンター値は60pips
- 売り設定で利幅50pipsの場合・・・カウンター値は-60pips
また、前述しましたが、オージーキウイは昨年の運用が絶好調なので、変更はしない方が良いかもしれません。
損切り&カウンター戦略のまとめ
最後に、今回の設定のポイントを以下にまとめます。
■ビルダー結果&設定
- 今回の設定はビルダー結果には正しい結果が反映されない
- ドル円、フラン円の通貨ペアはどちらかにした方が良いかも
- オージーキウイは2021年の設定を採用するのもあり
- 稼働時の発注証拠金は少し多めに必要
- 注文幅はせまい方が売買ロジックの効力が増す
- カートに追加するときは売りと買いをセットにする
- 2重レンジからの運用開始は避ける
■売買ロジック
- コアレンジ損切り&2重レンジの持ち替えでニート化を防ぐ
- 買い下がりコアレンジ+2重レンジ+サブレンジでトリプル利確をねらう
- 急騰・急落では利益の取りこぼしが発生する
■手動の要素が必要な場合
- 外側レンジ⇒コアレンジに戻るときはコアレンジの再作成が必要
- ボックス相場ではコアレンジを再作成する必要がある
- レンジ抜け時は3重レンジの作成もあり
買い下がり・売り上がりにより、決済後はリピート注文をバックさせ、相場に追従させる。
できるだけポジションのニート化を遅らせ、ニート化したら損切りし、最前線へ送り込む。
レートの動きとレンジの作成パターンは以下の内容です。

以上が本記事のまとめです。
今回の設定はずっと考えていた売買ロジックを再現できるように仕組み化したものですが、まだ荒削りなところもあり、改善できるポイントは多くあります。
再現性も未知数で、運用を通じて見落としている点が出てくるかもしれません。
そのあたりについては、また追々考えたいと思います。
買い下がり・売り上がり、損切りのロジックは南アランドやメキシコペソなどのスワップ目的の運用や、TQQQのようなボラティリティが高い銘柄についても応用できます。
加ドル円やユーロ円などの界隈で人気の通貨ペアや、3すくみ・4すくみなども同様です。
逆に、クロス円通貨の方が値動きが大きいため、それなりに資金は必要かもしれませんが、売買ロジックの効果は大きくなりそうな気がしています。
まだ頭の中でぼんやりとした構想があるだけで、記事化するに至らないですが、実際に使えそうであればしっかりロジックを作ろうかなと検討中です。
最後に、投資は自己責任でお願いします。
私としてはこれはいける!と思ったものを記事にしているつもりですが、予想が難しいのが為替相場です。
昨年もこれはいいんじゃないか?と思って記事を作成しましたが、結果的にオージーキウイは大成功の反面、フラン円・ドル円は円安の影響を強く受けて苦しい結果となりました。
2020年の年末に、2021年のドル円相場はどうなる?という問い対して、有名FXアナリストの多くは100円を下回るとの予想。
ですが、1年後の2021年末の時点で115円を突破する結果に。
為替のプロたちが予想を外すため、ましてや素人の私たちはレートが上に行くか下に行くかなんてさっぱり分かりません。
運用を開始するタイミングの現在値を中央値として、買いと売りのレンジを構成したほうがいいような気もしています。
2022年がヨコヨコしながらレンジ中央に戻る動きになれば、今回の戦略がドはまりして年末はウハウハの状態になりますが、もしかするとすべての通貨ペアがレンジを突破されてお通夜状態になっているかもしれません。
何はともあれ運用してみなければ始まらないので、とりあえずは少額でスタートし、調子を見て徐々に規模を大きくしていこうと考えています。
今回の設定が気になる方は一緒に始めてみませんか?
分からない点などありましたら、ツイッターにて問い合わせください。
Twitterアカウント⇒(おすし(@osushiyo_osushi))
2022年もよろしくお願いします。
投資家みなに爆益あれ。