どうもこんにちは!おすし(@osushiyo_osushi)です。
今回はFX自動売買のシミュレーション機能を使い、トラリピでポンド円を運用した時の最適な利幅を探してみました。
価格の動きが激しいことで有名な通貨ペアですが、運用する時の利幅も大きい方が良いのでしょうか?
気になったので記事にしてまとめてみました。
ポンド円(GBP/JPY)は1年間の価格差が16円
冒頭でも言いましたが、ポンド円は価格の変動が大きいことで有名な通貨です。
去年1年間のチャートで高値と底値の価格の差を見てみると、約16円の差があります。(133~149円)
ポンド円チャート
対してドル円の直近1年間の価格差は9円です。(105~114円)
ドル円チャート
ポンド円の価格差が16円でドル円が9円ということは、ポンド円はドル円の1.8倍近く大きな動きをするということが分かります。
去年1年間の価格の動き
- ポンド円(GBP/JPY)の価格差・・・16円(133~149円)
- 米ドル円(USD/JPY)の価格差・・・9円(105~114円)
自動売買の設定と逆行した時に膨れ上がる含み損の大きさを考えると運用すべきではない通貨ペアです。
ただしその分リターンもかなり大きく、ハイリスクハイリターンな通貨ペアと言えます。
ポンド円の利幅を変えながらシミュレーターで検証
今回の検証はインヴァスト証券の仕掛けシミュレーターを利用します。
トライオートFX向けのシミュレーターですが、トラリピの設定も再現できるお手軽なシミュレーターです。
先に結論を言ってしまうと、利幅を210pipsに設定した時が最も利益の出る結果になりました。
今回設定するのはトラリピ注文で、設定条件は以下の表の内容にしました。
項目 | 設定内容 |
通貨ペア | ポンド/円(GBP/JPY) |
通貨単位 | 1,000通貨 |
トラリピ方向 | 買い |
価格レンジ | 130~150円 |
注文幅 | 50pips |
利益幅 | 50pips,70pips,90pips,…20pipsおきに検証 |
検証期間 | 直近12ヶ月 |
シミュレーション設定時の画面は下のようになります。(利幅を50pipsとした場合)

※トライオートFXでトラリピ注文をする方法は「トライオートFXでトラリピ注文を設定する方法を紹介」を参考にしてください。
検証期間は直近の12ヶ月なので、この記事を書いている2018年6月~2019年6月の間についてシミュレーションしていることになります。

シミュレータ結果では利幅210pipsが最適な結果に
シミュレーターで検証すると、利幅を210pipsに設定した時が最も利益が出る結果になりました。
設定利幅 | 1回の利益 | 決済損益 | スワップ | 実現損益 |
50pips | 500円 | 153,000円 | 8,448円 | 161,448円 |
70pips | 700円 | 159,600円 | 8,585円 | 168,185円 |
90pips | 900円 | 161,100円 | 8,717円 | 169,817円 |
110pips | 1,100円 | 166,100円 | 8,849円 | 174,949円 |
130pips | 1,300円 | 174,200円 | 8,965円 | 183,165円 |
150pips | 1,500円 | 172,500円 | 9,117円 | 181,617円 |
170pips | 1,700円 | 178,500円 | 9,230円 | 187,730円 |
190pips | 1,900円 | 178,600円 | 9,330円 | 187,930円 |
210pips | 2,100円 | 180,600円 | 9,460円 | 190,060円 |
230pips | 2,300円 | 179,400円 | 9,560円 | 188,960円 |
250pips | 2,500円 | 18,000円 | 9,699円 | 189,699円 |
通貨ペアをドル円にして検証した時は210pipsが最適だったので、今回のポンド円も210pipsが最適ということは同じ結果ですね。
価格の変動幅が大きいと利幅も大きい方が良いと思っていましたが、そうではないようです。
今回最も利益を発生させた利幅210pipsの検証画面はこちら。
実現損益(決済損益+スワップ益)が+190,060円に対して検証終了時(2019年6月)の評価損益が-159,821円なので、全て決済した場合の利益は+30,239円になります。
ポンド円を利幅210pipsで運用した時の検証結果
- 実現損益 +190,060円
- 評価損益 -159,821円
- 全て決済した場合: +30,239円
ちなみに最も実現損益が悪い結果となったのは利幅を50pipsに設定した場合でした。
利幅50pipsにした場合、実現損益は+161,448円、評価損益は-163,724円となり、全て決済した場合は-2,276円となります。
ポンド円を利幅50pipsで運用した時の検証結果
- 実現損益 +161,448円
- 評価損益 -163,724円
- 全て決済した場合: -2,276円
利幅210pipsの時は全て決済すると+30,239円だったので、利幅を変えるだけで最終的に利益のプラスマイナスが変わるというのは大きな違いですね。
利幅210pipsと利幅50pipsを全て決済した場合の比較
- 利幅210pips 決済損益・・・+30,239円
- 利幅50pips 決済損益・・・-2,276円
※ただしこの結果は直近12ヶ月のシミュレーション結果なので、状況次第でまた違った結果になるかもしれません。
この検証はトラリピ注文を再現しているので、トラリピ・トライオートFXの両方でも同じ結果になります。
まとめ
ポンド円は価格の動きの激しさから扱いが難しいと言われていますが、資金管理さえしっかりすれば運用できる通貨ペアです。
トラリピで運用する場合は決済トレールを利用できるので、値動きが激しい通貨ペアだからこそ、決済トレールをうまく使えば利益をさらに増やすことが可能になるかもしれませんね。
利幅の検証方法はATR指数を使う方法も有効です。この場合は130pipsが最適な利幅になりました。

他にもシミュレーターを使って利幅の検証をしています。詳細はこちらの記事をどうぞ。

より効率の高い運用をして不労所得生活を目指しましょう。
それではグッドラック