どうもこんにちは!おすし(@osushiyo_osushi)です。
FX自動売買と言えばトラリピ、トライオートFX…などいろいろありますが、取引手数料や自動売買の仕組みなどは運営会社で違いがあります。
どの会社のサービスを利用するのが自分に合っているのでしょうか?
今回は実際に私が運用している、マネースクエアのトラリピとインヴァスト証券のトライオートFXを比較してみます。
どちらが得で使いやすいFX自動売買なのかをまとめてみました。
Contents
いきなりですが、結論。
人によって譲れないポイントが違うと思いますが、今回比較した結果はこちらです。総合的にはトライオートFXがおすすめですね。
比較ポイント | トラリピ | トライオートFX |
トレード機能 | 〇 | ◎ |
取引通貨ペア | △ | ◎ |
チャートの使いやすさ | ◎ | △ |
取引手数料 | ◎ | 〇 |
スプレッド | △ | ◎ |
シミュレーション機能 | 〇 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 | 〇 |
ユーザーへの情報サービス | ◎ | 〇 |
独自の機能 | ◎ | ◎ |
結果 | ◎ 4個 / 〇 3個 / △2個 | ◎ 4個 / 〇 4個 / △1個 |
どちらも使い勝手が良いですが、わずかな差でトライオートFXが有利と言えるでしょう。
人によっては「絶対に手数料無料が良い」「通貨ペアがたくさんある方が良い」という譲れないポイントがあると思いますが、総合的にはトライオートFXが有利です。

それでは各ポイントを具体的に比較していきましょう。
トレード機能を比較
まず最初に比較するのは一番重要なトレード機能です。トレード機能を比較したところ、トライオートFXが有利という結果になりました。
トラリピ | トライオートFX | |
トレード 機能 |
〇 | ◎ |
コメント | ・元祖自動売買で分かりやすい ・決済トレールが強力 |
・自動売買のランキング機能 ・トラリピ注文を再現できる高い自由度 ・自動売買の途中編集が可能 |
「トレード機能」という点では基本的に同じで、一度自動売買を稼働させればコツコツと利益を積み上げてくれます。
ですが、トレードを有利に行うためのサービスや仕組みに2社の違いがあります。
トラリピのトレード機能
トラリピは「FX自動売買の元祖」と言われるだけあって、分かりやすく簡単に注文できるのが特徴ですね。
トラリピにしかない特徴と言えばやはり「決済トレール機能」で、相場が大きく動くときに利益を大幅に増やせるという特徴があります。
(引用:マネースクエア)
上の図にもあるように、指値で注文されていた決済価格が自動的にスライドすることで、1回当たりの発生利益を増やす仕組みです。
実際に決済トレールが大きな成果を発揮したのはイギリスのEU離脱選挙やアメリカの大統領選挙の時ですね。短期間で相場が大きく下落・上昇を繰り返したことで、大幅に利益を増やすことができました。

決済トレール機能にチェックを入れるだけで有効にできる、利益極大化のキーツールと言えます。
トライオートFXのトレード機能
次にトライオートFXのトレード機能ですが、こちらは初心者から上級者まで満足できる自由度の高さがポイントです。
自動売買ランキング機能から選ぶだけ
トライオートFXには自動売買のランキング機能があるので、今一番利益を出している自動売買を簡単に知ることができます。
稼働方法はクリック一つなので簡単です。

初心者でも選ぶだけで始められる手軽さがあります。
カスタム設定で自由に自動売買を作成
自動売買になれている人はカスタム設定で独自の自動売買を作成することも可能です。
自分で設定できる項目は価格レンジ・注文幅・利幅・損切り幅・損失許容額・最大連敗数…などなど、自動売買に必要な要素のほとんどを自分で設定することができます。



カスタム設定は自由度が高いので、うまく設定すればトラリピ注文を再現することも可能です。再現方法はこちらの記事をどうぞ。

自動売買を停止させても指値の決済注文は有効のまま
「なんのこっちゃ良く分からん」と思うかもしれませんが、自動売買はシステムを停止させると新規の注文は行われないため、ポジションが今以上に増えることはありません。
ここまではトラリピも一緒ですが、トライオートFXの場合は「今持っているポジションの指値の決済注文は有効のままになる」という点が大きな違いです。
↑稼働を中止させようとすると画像の表示がでます。
トラリピでは自動売買を停止させた後に保有ポジション決済したい場合は手動で決済ボタンをクリックしなければいけませんが、トライオートFXでは決済注文が有効のままなので放置していても問題がないのです。
ありそうで無かった機能なのでこれには助かりました。
トライオートFXの別バージョンであるETF自動売買のトライオートETFでは、この機能をうまく使って自動売買の稼働・停止を繰り返す戦略で運用しています。

稼働中の自動売買を編集できる
もう一つ。トライオートFXでは稼働中の自動売買の内容を編集できます。
他のトラリピではできませんが、トライオートFXならできます。

「自動売買を稼働させたけど思いのほか決済しない…」
なんて時は利幅を狭くすることも可能です。他にも損切り値の変更やポジション量の変更なども可能で、相場や資産の状況に対応することができます。
ただし、複数のポジションの新規注文・決済注文を一括で変更することはできません。あとで編集する可能性がある場合は、自動売買は100pips単位に分けて必要になったら稼働させることをおすすめします。
取引通貨ペアを比較
次は取引できる通貨ペアを比較です。通貨ペアはトライオートFXの勝利です。
トラリピ | トライオートFX | |
取引通貨ペア | △ | ◎ |
コメント | ・クロス円が中心の12通貨ペア ・メキシコペソ円が取引できる |
・全17ペアが取引可能 |
トラリピはクロス円中心の通貨ペアですが、トライオートFXはドルストレートの通貨ペアも多くあり、世界各国の通貨を取引できるのが強みです。
トラリピの利点と言えばメキシコペソ円の取引ができることですね。スワップのメリットがある上に、取り扱いが少ない通貨ペアなので、メキシコペソ円を自動売買で運用したい人は注目すべき点でしょう。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 〇 | 〇 |
米ドル/フラン | × | 〇 |
ユーロ/米ドル | 〇 | 〇 |
ユーロ/円 | 〇 | 〇 |
ユーロ/ポンド | × | 〇 |
ユーロ/豪ドル | × | 〇 |
ポンド/円 | 〇 | 〇 |
ポンド/米ドル | × | 〇 |
豪ドル/円 | 〇 | 〇 |
豪ドル/米ドル | 〇 | 〇 |
豪ドル/NZドル | × | 〇 |
NZドル/円 | 〇 | 〇 |
NZドル/米ドル | 〇 | 〇 |
加ドル/円 | 〇 | 〇 |
フラン/円 | × | 〇 |
リラ/円 | 〇 | 〇 |
ランド/円 | 〇 | 〇 |
ペソ/円 | 〇 | × |
チャートの使いやすさ
次はチャートです。チャートに関してはトラリピの勝ちですね。
トラリピ | トライオートFX | |
チャートの 使いやすさ |
◎ | △ |
コメント | ・6画面まで表示可能 ・引いたラインの自動保存 |
・表示は1通貨ペアのみ ・ラインの保存機能無し |
「自動売買」なのでチャート機能を頻繁に利用することは少ないと思いますが、自動売買内容を設定する時には大切な要素です。
基本的にはチャート機能として必要なテクニカル指数の表示やチャート画面からの注文機能は共通してどちらも備わっていますが、2社の間には使い勝手という点で差があります。
トラリピのチャート

トラリピは1・2・4・6画面の複数の画面を同時に表示させることが可能で、稼働させたトラリピ注文も表示させることができます。(非表示も可能)
同じ通貨ペアで月足・週足・日足・8時間・4時間・1時間など複数の時間軸のチャートを開くことも可能で使い勝手がとても良いです。
さらに自分で引いたライン(描画)が自動保存されるため、パソコンを再起動した後もラインは残っており、新たに引き直す必要がありません。
チャートの背景色や文字色を変えることも可能で、自分の好みのデザインに変更することができます。

トライオートFXのチャート

トライオートFXのチャートは正直使いにくいです。
トラリピと比較すると「1画面しか表示できない」「引いたライン(描画)が保存されない」など、とても使いやすいものではありません。
自動売買はチャートを見る機会が少ないので必要ない無駄な機能はいらないのかもしれませんが、複数の画面表示やラインの保存などは有って欲しかったですね。
テーマカラーは黒です。色の変更などはできません。
取引手数料を比較
次は手数料の比較です。手数料はトラリピの勝利です。
トラリピ | トライオートFX | |
取引手数料 | ◎ | 〇 |
コメント | ・取引手数料は無料 | ・注文/決済の往復で4pips |
タダに勝るものは無しですね。
トラリピの手数料
トラリピの手数料は基本的に無料です。
普通にトラリピ注文をする場合は無料なので気にする必要はありませんが、自動売買ではない通常の注文や2019年9月29日以前に稼働させているトラリピ注文には手数料が発生します。
これからトラリピを運用する人には関係の無い話ですね。
トライオートFXの手数料
トライオートFXの手数は以下の表の通りです。
- ~1万通貨未満・・・片道20円 / 往復40円
- 1万通貨~10万通貨・・・片道10円 / 往復20円
- 10万通貨~50万通貨・・・片道5円 / 往復5円
- 50万通貨~・・・無料
取引通貨単位が多くなるほど手数料は無料になりますが、お金持ちでない限りはだいたい片道20円(往復40円)が1回当たりの取引で発生すると考えておくべきでしょう。
ちなみに私の2018年のトライオートFXの取引通貨量は1,274千通貨でした。千通貨で運用しているのでトライオートFXに支払った手数料は50,960円になります。
自動で取引をしてくれる手間賃としては安いものですが、さすがに手数料無料のトラリピには負けてしまいますね。
通貨のスプレッドを比較
続いてスプレッドの比較です。スプレッドはトライオートFXの圧勝です。
トラリピ | トライオートFX | |
スプレッド | △ | ◎ |
コメント | ・スプレッドの固定は無し | ・原則固定の最狭水準 ・トルコリラは原則固定無し |
トラリピのスプレッドは原則固定されていないのでこの記事を編集している2019年8月現在のトレード画面から抽出しました。スプレッド幅自体にも小さく変動しているので、おおよその数字です。
トライオートFXについてはトルコリラ円を除き、原則固定のスプレッドになっています。
通貨ペア | トラリピ | トライオートFX |
米ドル/円 | 4pips | 0.3pips |
米ドル/フラン | – | 2pips |
ユーロ/米ドル | 4pips | 0.3pips |
ユーロ/円 | 4pips | 0.5pips |
ユーロ/ポンド | – | 1.9pips |
ユーロ/豪ドル | – | 2pips |
ポンド/円 | 5pips | 1.0pips |
ポンド/米ドル | – | 1.4pips |
豪ドル/円 | 5pips | 0.6pips |
豪ドル/米ドル | 5pips | 1.4pips |
豪ドル/NZドル | – | 5.8pips |
NZドル/円 | 5pips | 1.7pips |
NZドル/米ドル | 4pips | 2pips |
加ドル/円 | 4pips | 1.9pips |
フラン/円 | – | 2pips |
リラ/円 | 6pips | (※)5.5pips |
ランド/円 | 2pips | 1.8pips |
ペソ/円 | 3pips | – |
表にしてみると良く分かりますが、圧倒的にトライオートFXが有利ですね。トラリピの半分以下~10分の1程度です。
トラリピは手数料無料の反面、スプレッドが広い。トライオートFXはスプレッドが小さい反面、手数料がかかる。
どちらも良いところがあれば悪いところもありますね。
シミュレーション機能を比較
次はシミュレーション機能を比較して見ます。シミュレーション機能は引き分けです。
トラリピ | トライオートFX | |
シミュレーション | 〇 | 〇 |
コメント | ・現在の口座状況の変化をシミュレーション | ・これから稼働させる自動売買をシミュレーション |
互いにシミュレーションの意図が違うので純粋に比較できませんが、どちらも良い機能です。あまり知られていないかもしれませんが、実は結構使えるシステムなのです。
トラリピのシミュレーション機能

トラリピでは「口座状況の変化」をシミュレーションすることができます。
「追加入金したら…」「レートが変わったら…」「損切りしたら…」などをシミュレーションすることで、自分の口座の残高や損益・維持率などの変化を知ることができます。
この機能を使えば「暴落が起きたらどうしよう…。」なんて不安も少なくなりますね。
トライオートFXのシミュレーション機能

トライオートFXは「仕掛けシミュレーター」があり、お試しで作った自動売買がどれだけ利益を出してくれるか?というシミュレーションをすることができます。
あまり知られていませんが、実はトライオートFXの口座を開設していなくても使えます。
「トライオートFX 仕掛けシミュレーター」で検索すると一番上に表示されるので、ぜひ利用してみてください。
スマホアプリを比較
次の比較はスマホのアプリです。アプリは引き分けですね。
トラリピ | トライオートFX | |
スマホアプリ | 〇 | 〇 |
コメント | ・問題なく使える | ・問題なく使える |
PCがメインの人はあまり関係ない話ですが、スマホアプリはどちらも過不足なく必要十分な機能がそろっています。
←左がトライオートFX / 右がトラリピ→
マーケット情報も充実しており、ちょっとした空き時間に見ていると経済に疎い私でも勉強になります。
ユーザーへの情報サービスを比較
次はユーザーへの情報サービスについてです。情報サービスはトラリピが一枚上手の状況です。
トラリピ | トライオートFX | |
情報サービス | ◎ | 〇 |
コメント | ・ほぼ毎日配信の動画コンテンツ ・セミナー形式で勉強できる |
・おすすめ情報を独自ブログで展開問題なく使える |
トラリピの情報サービス
トラリピの情報サービスは豊富で、動画コンテンツから学べる『M2TV』、対面式で受講できる『セミナー』、アナリストが教える『マーケット情報』など、証券会社に引けを取らない情報コンテンツが盛りだくさんです。


全くの初心者から慣れた上級者まで幅広い層が満足できる情報をそろえています。
他にも経済指標や各国の政策金利の表など、細かいところまで網羅されています。

トラリピのヒストリカルデータは最適な利幅を求めるのに使えます。実際に利用して設定した利幅はこちらです。

トライオートFXの情報サービス
トライオートFXはというと独自の情報ブログを展開しています。

トライオートFXだけではなくトライオートETFやシストレ24などの他の自動売買も手掛けているためFXの話には特化していませんが、読んでいて純粋に楽しいブログになっています。
それぞれ独自の機能
最後にそれぞれの独自の機能を比較して見ます。結果は…どちらも満足です。
トラリピ | トライオートFX | |
独自の機能 | ◎ | ◎ |
コメント | ・ロスカット計算が簡単な「らくトラ運用試算表」 ・取引量に応じたポイント制度 |
・トライオートETFとの資金振替機能 ・マネーハッチへのキャッシュバックサービス |
トラリピ独自の機能
トラリピには「らくトラ運用試算表」と呼ばれるツールがあります。
何をするツールなのかというと、トラリピ注文をするときの必要な資金を計算してくれるお手軽なツールです。

トラリピの条件と運用予定額を入力するだけでロスカットレートと必要資金を簡単に計算してくれます。
誰でも簡単に使えるおすすめツールです。
もう一つトラリピ独自の機能としてポイント制度があります。

取引した通貨量に応じてポイントが付与され、お得な商品と交換できるシステムです。
基本的にはギフト券などに交換になりますが、取引で使える現金にも交換することができます。

ポイントは取引「量」に影響されるのでポイント目当てで利幅を狭くするのも一つの戦略かもしれません。(もちろん資金管理に気を付けて)
トライオートFX独自の機能
トライオートFXはトライオートETFやシストレなどと資金の振替を行うことができます。

互いのサービスで資金を移動させることで投資金を効率よく運用することができます。FXで利益が出たらETFの投資金の一部にしたりすることでお互いをうまくカバーすることが可能です。
他にもキャッシュバックサービスもあります。

取引額に応じて毎月キャッシュバックされるので、ちょっとお得に感じますね。
キャッシュバックされたお金はマネーハッチに回され、ETF自動売買の資金として流用することができます。元金0円で始められるマネーハッチはこちらの記事をどうぞ。

私の個人的なおすすめは・・・
いろいろ比べてみましたが、私のおすすめは「トラリピ」ですね。
総合的にはトライオートFXが使いやすいと紹介しましたが、個人的にはトラリピです。
サイトがリニューアルされる2019年5月まではトライオートFXだったのですが、リニューアル後はトラリピが使いやすく感じます。
トライオートFXはどちらかというと上級者向けですね。トラリピに無い機能が多いので、もっと思い通りに自由にやりたい人はトライオートFXが向いています。
現に私はある程度トラリピを利用してからトライオートFXを始めているので、今まで手が届かなかったところを利用できるのは助かっています。
皆さんも気になる方を試してみてはいかがでしょうか。
それでは!
