米国株に投資をする時に知っておかなければいけないことは取引手数料です。
米国株は日本株よりも手数料が高く、1回の売買金額を考えて取引しないと手数料で損をする可能性があります。
今回は米国株の手数料について解説していきます。
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米国株取引で損をしないためには1112ドル以上で取引をしましょう。
いきなり結論ですが、米国株を取引する時は1回当たりの取引額を1112ドル以上にしましょう。
細かい説明は後で行いますが、米国株を取引する場合どこの証券会社でも基本手数料と最低手数料・最大手数料が決まっています。
この手数料の仕組みを中身を理解すると無駄な損をすることなく投資をすることができます。
米国株の取引ができるネット証券3社(マネックス・SBI・楽天)の手数料を比較
まず大手ネット証券3社の手数料を比較して見ます。2019年現在、ネット証券で米国株を取引できるのは
- マネックス証券
- SBI証券
- 楽天証券
の3社です。
3社の取引手数料を比較してみます。
証券会社 | 手数料 |
マネックス証券 | 約定金額の0.45%(最低0ドル~最大20ドル) |
SBI証券 | 約定金額の0.45%(最低0ドル~最大20ドル) |
楽天証券 | 約定金額の0.45%(最低0ドル~最大20ドル) |
3社とも基本手数料は約定代金の0.45%で一緒ですが、取引金額によっては最低0ドル~最大20ドルになるようです。
この「最低・最大の手数料」で損得が発生します。
※2019年7月に3社とも最低手数料が5ドル→0ドルに変更がありました。最新の情報はこちらの記事をどうぞ。

米国株の手数料で損をする取引金額は?
いきなり「手数料が○○ドル掛かります。」なんて表現をされても、良く分かりませんよね?
そこで具体的な数字を使って実際に得をする場合と損をする場合の計算をしてみます。(分かりやすくするため1ドル=100円で計算していきます。)
取引手数料で得する場合
まずは手数料で得をする場合の計算をしてみます。
1万ドル(約100万円)の金額の株を買った場合、取引手数料は約定金額の0.45%なので、本来は手数料45ドル(約4,500円)を証券会社に支払う必要があります。
- 本来発生する手数料:1万ドル(100万円)× 0.45% = 45ドル(4,500円)
ですが最大の取引手数料は20ドルに設定されているため、実際に発生する手数料は20ドル(2,000円)で済みます。
(例)実際に支払う手数料
- 1万ドル(100万円)× 0.45%
=45ドル(4500円)⇒ 20ドル(2,000円)
つまり、得した手数料は本来の手数料から実際の手数料を引いた金額なので、25ドル(2,500円)得することになります。
得する金額
- 本来の手数料45ドル(4,500円)- 実際の手数料 20ドル(2,000円)
= 得した手数料25ドル(2,500円)
とはいっても1回当たりの取引金額が大きくないと恩恵を受けないので、得をする場合についてはあまり考える必要はないでしょう。
取引手数料で損をする場合
次は本題である手数料で損をする場合の計算をしてみます。
100ドル(1万円)の金額の株を買った場合、本来は0.45ドル(45円)の手数料が掛かります。
- 本来の手数料:100ドル(1万円) × 0.45% = 0.45ドル(45円)
ですが、実際には最低取引手数料は5ドルと決まっているため、実際の手数料は5ドル(500円)支払うことになります。
実際に発生する手数料(最低手数料)
- (最低手数料)100ドル(1万円) × 0.45%
=0.45ドル(45円)⇒ 5ドル(500円)
つまり、実際の手数料から本来の手数料を引くと、手数料4.55ドル(455円)を損しているということですね。
損する金額
- 実際の手数料5ドル(500円)-本来の手数料0.45 ドル(45円)
= 4.55 ドル(455円)
仮に米国株の積立て投資を毎月100ドル行う場合、年間で計算すると12ヶ月×455円=5,460円の手数料を無駄に証券会社に支払っているということになります。
米国株取引の手数料で損をしない最低取引額は?
手数料による得する・損するの仕組みは分かったのですが、特に損をしないために1回の取引金額はいくらに設定する必要があるのでしょうか。
細かく計算をしていくと・・・取引額1111ドルでは0.01ドルほど手数料で損をしますが、1112ドルでは損をしないことが分かります。
- 取引額1111ドル(111,100円)× 手数料0.45% =
4.99ドル(499円)5ドル - 取引額1112ドル(111,200円)× 手数料0.45% = 5.00ドル(500円)
- 取引額1113ドル(111,300円)× 手数料0.45% = 5.01ドル(501円)
※1ドル=100円で計算
ネット証券で米国株を取引する時は「1112」という数字を頭に入れておきましょう。手数料で損をしない重要な数字になります。
まとめ
- 米国株は日本株よりも手数料が割高
- 米国株の取り引きをする時は1112ドル以上の金額にするべき
米国株は日本株と比較して配当性が高い銘柄が多いため、複利運用を考えて定期的に積み立てる投資をしている人もいると思います。
その場合1112ドル以上で取引をしないと払う必要のない手数料を毎回払い、損をしている可能性があります。
手数料で損をしないように賢く積立て投資を行いましょう!
米国株を扱う証券会社の選び方はこちらの記事をどうぞ。

米国株は銘柄を分散して購入すると毎月配当金をゲットすることも可能です。

配当金を再投資して複利で運用すればお金持ちも夢ではない・・・?

それではグッドラック。