こんにちは。
おすし(@osushiyo_osushi)です。
2021年11月にインヴァスト証券のトライオートETFに新しい銘柄が追加されました。
それは『VXX・ARKK・SLV』の3種類。
今回は恐怖指数と呼ばれるVXXについて、収益率が最高となるビルダー設定を考えてみます。
VXXって何?って人はインヴァスト証券の記事を参考にしてみてください。
⇒インヴァスト証券:S&P500 恐怖指数連動 ETN【恐怖指数ETN】
Contents
恐怖指数VXXのビルダー結果(期間収益率30%)
今回作成したVXXのビルダー結果がこちら。
- 期間収益率: 31.2%
- 期間損益: +8,611円
- リスクリターン: VERY GOOD
- 推奨証拠金: 27,604円
- 発注証拠金: 12,000円
最大含み損は‐4,252円です。(2020年1月頃)

次は入力した設定値。
ビルダーの作成は入力できる設定値に制限があるため、思い描いた売買ロジックをそのまま入力することができないのですが、
- 左が上記のビルダー結果のために作成した設定
- 右が実際に運用するときの入力値イメージ
です。

カートに追加した時点でまだまだ資金に余裕があるよ!という人は、注文本数を増やしてリスクを調整してみてください。
逆に含み損の増加が心配だと考える人は、スタート価格を21ドル程度まで落としてみてください。
<ビルダー設定値について>
右の設定を入力しても収益率30%のビルダー結果は表示されませんのでご注意ください。VXXは価格が下落するという特徴からビルダー作成機能でバックテストをグラフ表示することが難しく、左の設定はあくまで売買ロジックのイメージから作成したビルダー設定です。
実際に右の設定で収益率30%程度のビルダー結果になるのでは?と予想しています。
今回の設定値には2つポイントがあります。
それは『利幅がせまい』『過去最安値付近で運用する』ことです。
VXX設定のポイント①:利幅をせまくする
利幅をせまくしてコツコツ利確します。
本音は利幅を広くしたいんですけどね。
VXXのチャートを見ると分かりますが、突発的な上昇が定期的にあるものの、基本的には少しづつ下落していきます。

インヴァスト証券ではVXXの取引は買い方向のみとなるため、ゆるやかに下落するチャートでは長期間ポジションを持つと含み損は増加していきます。

長期保有は厳禁です。
時間が経つにつれて増加する含み損を少しでも減らすには、利幅はせまく、こまめな利確をしていきます。

本当はコロナショックのような爆発的な上昇を利益に変えたいのですが、いつ起こるか全く分かりません。
数年に1度起こる上昇を待つよりも、小さく利確する方がリピート決済数も増え、含み損ストレスも小さくなります。

パニック相場でのVXXの上昇はとても魅力的なんですけどね。
下落する相場に買い方向で取引をするのは逆張りになるため、小さい上昇をコツコツ利確したほうが現実的です。
VXX設定のポイント②:レンジの設定は安値圏のみ
VXXの設定は過去最安値付近にだけ自動売買を仕掛けます。
VXXの価格は突発的に上昇しますが、基本は少しづつ価格が下落していくため上昇幅が前回の高値を上回ることは少ないです。

何も考えずに運用を始めてしまうと、高値でポジションを持って含み損を増やす可能性が高くなります。
そのため、VXXの買いの運用を始める時はできるだけ安値でポジションを持つ必要があります。
運用開始のタイミングは『前回の安値を下回った時』です。

そのため、仕掛けるのは15~25ドルの価格帯に限定します。
初めにお試しで運用してみるのであれば、レンジを15~21ドルまでせまくして様子を見ても良いかもしれません。
また、もっと良いタイミングで運用を開始したいのであれば、前回の安値を下回ったタイミングに加え、
- QQQ(ナスダック100)が最高値を更新している
- RSI(買われ過ぎ、売られ過ぎの指標)が30を下回っている
などの、株式市場全体が買われ過ぎていることも判断材料にしてみると良いです。
※VXXの価格は下落していきますが、0ドルにはなりません。20ドル近辺の取得価格に変わりはなく、価格調整額・金利調整額相当のマイナスが膨らむことになります。
ナスダック100(QQQ)をメイン、VXXをサブとして運用するのがおすすめ
VXXを運用するときは、ナスダック100(QQQ)と同時に運用すると利益率がアップします。
2つのETFは逆相関の関係です。
- QQQはリスクオン相場で上昇、リスクオフ相場で下落。
- VXXはリスクオン相場で下落、リスクオフ相場で上昇。

利益と含み損の関係性は、
- QQQが上昇↗・・・QQQが利益を増やし、VXXが含み損を抱える
- QQQが下落↘・・・QQQが含み損を抱え、VXXが利益を増やす
という状態になります。
つまり、QQQ運用資金だけでVXXを運用することができます。
QQQとVXXは同時に大きな含み損を抱えることはほとんど無く、QQQ運用資金とは別にVXX運用資金を準備する必要がありません。
一石二鳥です。
予算1つで2つ運用ができます。
せっかくなので、QQQのみ運用した場合とQQQ+VXXで運用した場合のビルダー結果を比較してみます。
QQQを単独で運用した場合、期間収益率は約+15%です。
↓QQQ(ナスダック100)のみを運用
(QQQはレンジ140~400ドル(レンジ幅260ドル)、本数26本、利幅10ドル)
そして、QQQ+VXXを運用した場合、期間収益率は約+20%です。
↓QQQとVXXを同時運用
(QQQセット数×1、VXXセット数×5)

ビルダー結果ではQQQとVXXの同時運用で必要資金が増加しますが、実際にはQQQのみの資金で十分です。
上記のQQQ運用の推奨証拠金は約37万円のため、VXXも同等の推奨証拠金約36万円を運用する場合、13セットを運用することができます。
(証拠金の比率を同等とする場合・・・QQQ:VXX=1:13)
ただし、VXXを13セット運用する場合は、VXXの最大含み損>QQQの最大含み損となります。
QQQ+VXXで運用する場合はQQQをメイン、VXXをサブとして、VXXはQQQの半分以下の証拠金で運用することをおすすめします。
(含み損リスクを同等とする場合・・・QQQ:VXX=2:1がおすすめ)

※VXXは下落するチャートに買い方向で取引をするため、含み損の増加スピードが早いです。(逆張り)
あくまで上昇しやすいQQQをメインとし、サブとするVXXは半分程度の証拠金で運用します。
ビルダー設定を作成している時点ではQQQ運用1セットに対し、VXX運用5セットが含み損のバランスが最もよさげでした。

どうしてもVXXの証拠金比率をQQQと同等に上げて運用したい場合は、QQQの利幅をできるだけ広げて、VXXの含み損を軽減しながら運用することをおすすめします。
QQQの利幅20ドルとした場合、VXXは6セットの運用が含み損リスクのバランスがよく、利回りは+24%まで改善しました。
広い利幅でQQQを運用し、せまい利幅でVXXを運用すると精神的にも負担が少なくなりそうです。
また、QQQを手動でポジションを持つことでVXXの含み損を軽減することも可能です。
下のチャートはコロナショック後のリスクオン相場(QQQ上昇、VXX下落)ですが、QQQよりもVXXの方が下落幅は小さくなっています。
↓コロナショック後のQQQ上昇、VXX下落相場
仮にQQQとVXX同じ量のポジションを持っていた場合、QQQの含み益でVXXの含み損を相殺することができます。
もちろん年単位の長期で考えるとVXXの下落幅の方が圧倒的ですが、利幅を0.5ドル程度のせまい設定にしていれば定期的に決済されるので、数か月単位でポジションを持ち続けることはありません。
以上から利幅の広いQQQと利幅のせまいVXXは相性が良いのでは?と考えています。
VXX運用のデメリット・注意事項
VXXを運用するときのデメリット・注意事項としては、
- 頻繁なリピート注文/決済は期待できないこと
- 利幅を広げ過ぎないこと
が挙げられます。
頻繁なリピート売買は期待できない
VXXの運用は頻繁なリピート売買が期待できません。
VXXのチャートを見ると分かりますが、大きな上昇は2ヶ月に1度程度です。

10%を超える価格上昇は2021年1月~11月期間で9回程度なので、毎月1回コツンコツンと決済されればよし。という頻度です。
あくまでQQQをメイン運用とし、QQQ急落時にVXXで利益を上乗せすることが現実的ではと考えています。
利幅を広げ過ぎない
利幅は広げ過ぎないように注意しましょう。
おすすめ利幅は0.3~0.5ドルあたりです。
利幅と利益の関係を調べてみましたが、0.8ドルあたりまで利幅を広げても0.3~0.5ドルあたりの収益性と変わりません。
安定した相場が長く続くと価格は大きく下落し、次回の上昇で決済の指値に引っ掛からない可能性が出てきます。
※実際には決済されますが、価格調整額のマイナスで利益<損失になります。
利幅を大きくしてコロナショックのような爆発的な上昇を利益に変えるぜ!・・・と思いたいところですが、コロナの状況を見て分かる通り、爆発的な上昇が起こった時は普段の生活が激変してトライオートETFどころではないかもしれません。
ラッキーパンチには期待せず、コツコツ利確が無難です。
トライオートETFに利幅を伸ばすトレール機能があると魅力的なのですが・・・
まとめ:本格的なリスクヘッジではなくサブ運用で利益ちょい乗せ
以上がVXX設定の内容です。
簡単にまとめると、以下3行です。
- 最安値付近に注文を仕掛け、高値でポジションを持たないようにする
- 利幅はせまく設定し、長期でポジションを持たない
- QQQをメイン運用、VXXをサブ運用し、利益率を向上させる
VXXはS&P500やQQQなどの株式指数のリスクヘッジとして利用されがちですが、自動売買で運用する以上はQQQをメインとしてVXXで利益ちょい乗せぐらいが使いやすいと思います。
もちろん裁量取引に自信がある人はマニュアルでポジションを持つのもアリです。
コロナショックのような上昇をキャッチできれば爆益ですからね。
今ならキャンペーンでキャッシュバックもあるようなので、お小遣いとしてもらってしまいましょう。

以上。
トライオートETFの口座開設はこちらからどうぞ。
投資する人みなに爆益あれ。
※投資は自己責任でお願いします。
