1年3ヶ月運用してきたウェルスナビの運用を終了しました。
長期的な資産形成という誘い文句にしっかり乗っかり?運用してきましたが、結果的には長期とも言えない期間で運用を終えることにしました。
今回はなぜウェルスナビの運用を辞めたのか。運用成績はどうだったのか、手数料は、分配金は・・・などなど、気になることを全部公開していきます。
Contents
まず最初にウェルスナビを運用した結果がこちら。
内容 | 金額 | |
累計投資金額 (初期10万円+毎月2万円積立て) |
400,000円 | |
受け取った分配金 | 5,630円 | |
支払った手数料 | -3,224円 | |
最終評価損益 | 円 | 415,652円 (+15,652円) |
ドル | 3,828.45ドル (+202.97ドル) |
合計で40万円を投資し、
5,630円の分配金を受け取って、
3,224円の手数料を支払い、
最終損益は415,652円(+15,652円)
で運用を終えました。
まず最終損益は日本円で415,652円(+15,652円)、米ドルで3,828.45ドル(+202.97ドル)でした。

評価損益自体は運用を始めた時期に左右されるので、良し悪しはノーコメントです。
運用開始時期よりも終了時期の価格が高ければプラスで終わりますし、悪ければマイナスで終わる。ただそれだけです。
運用終了直前のポートフォリオは以下の通り。日欧株と新興国株が微損なだけで他はプラスで終わりました。

というか、できるだけプラスで終えるタイミングを狙った結果、この状況になりました。
利益と損失の対極にあると思っていた米国株と金がどちらも大幅プラスで終えられたのは意外でしたが、なんにせよ良かったです。
次は分配金と手数料です。
受け取った分配金は合計で+5,630円、支払った手数料は合計で-3,224円でした。

分配金についてはまともに考えれば投資金40万円の年利3%程度で分配金1万2千円程度を受け取れるような気がしますが、今回は初期投資10万円に毎月2万円の積立て投資という方法を取ったので、まるまる40万円を投資した場合よりも受け取った金額は少なめになっています。
分配金はそれなりの妥当な結果だと思います。
気になるのは手数料の方ですね。
支払った手数料はつもり続け、分配金の半分以上の額になりました。
分配金と手数料を合計すると+2,406円です。
分配金と手数料の合計
- 分配金+5,630円 - 手数料-3,224円 = +2,406円
受け取った分配金は5000円を超えているとはいえ、支払っている手数料を加味すると実際の分配金受け取り額は半分以下になりました。
思っていたよりも少ない・・・
そもそもの投資金額が少ないというのもありますが、それでも少なく感じます。
もしかしたらウェルスナビは分配金や手数料などにこだわらずにリバランスや再投資で上手にやり繰りをしてくれるロボアドバイザーなのかもしれないですね。
ということでリバランス&再投資状況を見てみます。
1年3ヶ月で発生したリバランスは2回、再投資は2回発生しました。

リバランスに関しては価格が下がっても上がっても行われているので価格との関係性はなさそうです。
気になるのは周期ですね。半年に1回リバランスが行われているのは良いのですが、もっとその時々の価格を意識したリバランスがあっても良かったのでは?とちょっと思っています。
極端に下げた時や極端に上昇した時などにも発揮されると思っていたので、ちょっと肩透かしをされた気分です。
利益増大には関係が無く、あくまでリバランスはその名の通り保有割合のバランス調整なのでしょう。
再投資はというと2回行われました。
2回とも分配金が振り込まれた即日または翌日に再投資されています。
↓再投資1回目(2019年6月25日)

↓再投資2回目(2019年10月3日)

「ある程度のまとまった分配金が振り込まれたらすぐに再投資を行う」
というのがロボアドバイザーの最適解なのでしょうか。
良く分かりませんが、再投資のタイミングは分配金が振り込まれた時期に影響するようですね。
もっと割安になった時(価格が下がった時)に行われると思っていましたが、そうではないようです。
ここまでがリバランス&再投資の結果です。
1年3ヶ月の間何かをするわけではなく自動積立て機能を利用してほったらかしてきた結果が以上になります。
ロボアドバイザーのリバランスと再投資の機能はシンプルなので、自分でやりくりできるのであればそれに越したことはありませんが、ただ本当に何もせずとも資産運用をやりたいのであれば全部お任せにできるので使いやすいツールです。
・・・が、結局私は運用を辞めました。
その理由は以下からどうぞ。
ウェルスナビを辞めた理由の1つ目は手数料。
放っておいても勝手に積立て、リバランス、再投資などの取引をしてくれていたのでそのまま継続しても悪くはないのですが、私は運用を辞めました。
辞めた理由の1つが「手数料が高い」ことです。
ウェルスナビの手数料は公式にもある通り1%です。
(引用:ウェルスナビ)
この1%というのは現金を除く保有資産に対しての1%になります。
10万円の資産であれば1年で1000円、100万円であれば1年で1万円の手数料を支払います。
この手数料は毎月1日の時価残高で決定されるので、
毎月1日の時価残高×1%÷12ヶ月=その月に支払う手数料
という計算です。
言葉で聞くと単純ですがこれが痛い。
下の画像は分配金と手数料を月別でまとめたものですが、初月からコンスタントに手数料の支払いがあります。

グラフになるとなおのこと分かりますが、発生する分配金に対して手数料も着々と増えています。
特に運用開始時期が分配金の受け取り時期ではなかったので、いきなり支払いが多い状態からのスタートでした。
ウェルスナビが保有するAGG(米国債券)のETFが毎月微々たる分配金を発生させてくれていたのでどうしても比較してしまい、より手数料の重みを感じていたのが本音です。
↓手数料とAGG分配金の比較。株式ETF系の分配が無い月は大体こんな感じです。1年の中で8回くらいはこんな感じで手数料の方が圧倒的に高いです。

もちろん1年間を合計すれば分配金の方が手数料よりも多くなりますが、最初に分配金と手数料の実績を公開した通り手数料の金額は分配金の半分以上の額になります。
そのため実際の分配金受取額は実際の半分以下になってしまいます。
もし自分で証券会社の口座を使って投資信託の買い付けができるのであれば、ウェルスナビの銘柄や割合だけを参考にして自分で買い付けをした方が良いです。
ちなみにウェルスナビをリスク許容度5で運用する場合、各ETF銘柄の保有割合は下の画像の通りです。
金額は置いておいて、大体この割合で各ETFを毎月購入すればリスク許容度5と同じ買い付けをすることができます。
そもそも手数料1%とが高いというのは分かったうえで始めたウェルスナビですが、金額にすると創造よりもインパクトのある金額でした。
長期で資産運用をするのであれば積立てNISAを活用して毎月積立て購入した方が税金面でもお得になるでしょう。
とはいっても、ウェルスナビをロボアドバイザーではなく「投資信託の買い付けお任せサービス」と見なしてしまえば、販売手数料や高い信託報酬をぼったくる銀行や保険会社よりも圧倒的に格安で便利なツールになります。
これからウェルスナビを始めてみようと思っている人は株式ETF系の分配金が受け取れる1・4・6・10月あたりから始めるのがおすすめでしょう。
ウェルスナビを辞めた理由の2つ目は「思ったほど資産が伸びない」
ウェルスナビを辞めた理由の2つ目は「思っていたよりも資産が伸びない」ということです。
少額から始めたレバレッジの無い現物取引なので分配金等は最初からそこまで期待はしていませんでしたが、評価損益自体もあまり伸びませんでした。
評価損益自体はその年の経済情勢にもよりますが、私はもっとウェルスナビ特有のリバランス機能や再投資でもっと効率よく損益が上昇していくかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
少し配当利回りの良い日本株と同じレベルです。
リバランスや再投資の頻度は最初に運用結果で公開した通り、年間各2回です。
評価損益や保有している各ETF銘柄の価格に影響されて行われるものではなく、タイミングだけに依存して発動するようなので、特に資産を伸ばすための機能ではないという風に認識しました。
ウェルスナビはあくまで超長期投資と割り切って安全にコツコツ運用するものですね。どちらかと言えば守りの投資です。
個人的には資産が少ないうちはレバレッジを掛けた取引で増やす努力をするべきのように感じます。
ドル換算される意味が良く分からない
少し気になったことですが、資産評価額とポートフォリオで米ドルの額が表示されるのはどういう意味でしょう?
日本円を米ドルに変えて取引をしているので、米ドル評価損益⇒為替レート⇒日本円評価損益となるのは分かりますが、最終的に決済して手元に残るお金は日本円です。
米ドル資産額を表示している意味が良く分かりませんでした。
ウェルスナビは完全にお任せで運用したい人にとっては抜群のロボアドバイザーになる
私は結局辞めてしまいましたが、本当にお金を突っ込むだけで何もしたくないという人にとっては最高のツールだと思います。
リスクを取った株式関係のETFから安全資産である金など、個人の指向に基づきながらもバランスよく銘柄を買い付けてくれるし、定期的なリバランス機能で保有割合も調整してくれる。
分配金も再投資してくれるし、自動積立て機能を設定すれば追加投資も簡単にできる。
多機能なので使いやすい便利な資産運用ツールだと思います。
もし私が投資関係の知識も経験も何もなく、無駄に使う予定のない貯金があれば間違いなくウェルスナビに運用を任せています。
将来的には年金がもらえないだとか、2000万円が不足するだとか、いろいろ言われていますが、何をすべきか分からない人にとってはうってつけです。
まとめ:自分に合った資産を増やす方法を知ることが大切
ウェルスナビは基本的におすすめです。
年金も貰えないかもしれない、毎年消費税やら保険料やら負担が増えている世の中で何かしらの投資ツールを使えなければ将来的に苦しい思いをするかもしれません。
何もしないで貯金をしているだけであればロボアドバイザーに一任するもの一つの手です。
気になる人は少額からでも良いので始めてみましょう。
また、自分で買い付けすることができるのであれば積立て投資もおすすめです。
私の場合はワンタップバイで米国株の積立て投資と楽天証券で積立てNISAをやっています。

月に1回銘柄の買い付けをするだけなので難しく考える必要もありません。
個人の投資スキルに合った投資法で資産を増やしていきましょう。
それでは。
ウェルスナビ公式:https://www.wealthnavi.com/
