皆さんCFDって知っていますか?
株式や原油・金などの指数に連動して価格が変動する金融商品のことです。
このCFDに毎月積立て投資を行い、
「投資→配当金ゲット→配当金を再投資→配当金さらにゲット→再投資→・・・」
の複利の力を使って不労所得をゲットしようというわけです。
Contents
CFDって何?
CFD(Contract for Difference)とは、FXと同じ差金決済取引(証拠金取引)です。
簡単にいうとCFDではFXと同じようにレバレッジを掛けて金や原油・株価などの指数を取引することができます。
レバレッジを掛けて通貨の取引を行うのがFX、通貨以外の金融商品の取引を行うのがCFDと思ってもらう方が分かりやすいかもしれません。
今回この記事でおすすめするのは、株価指数のCFD取引です。
私がおすすめしたい岡三オンライン証券のくりっく株365では、4つの株価指数を取引することができます。
CFD株価指数 | 内容 |
NYダウ | アメリカの株価指数 |
日経225 | 日本の株価指数 |
DAX | ドイツの株価指数 |
FTSE100 | イギリスの株価指数 |
CFD株価指数のメリット
CFD株価指数への投資と日本株などの株式取引を比較すると、大きく分けて3つのメリットがあります。
CFD株価指数へ投資することの3つのメリット
- 価格変動のリスクを分散できる
- 為替の影響を受けない
- レバレッジをかけられる
リスクを分散できる
CFDの株価指数は、企業の倒産・上場廃止などによる強制的に取引が終了してしまうリスクがありません。
CFD株価指数は「指数」というだけあって、複数の企業の株式価格から構成されています。
そのため、指数を構成する個別の銘柄が倒産・上場廃止になっても株価指数としては価格の変動に大きな影響を受けません。(もちろん多少は影響がありますが。)
CFD株価指数を構成する銘柄数は多く、銘柄によっては100社以上から構成されています。
CFD株価指数 | 構成されている銘柄数 |
NYダウ | 30社 |
日経225 | 225社 |
DAX | 30社 |
FTSE100 | 100社 |
何百社、何千社から構成されるETFよりは構成される企業数が少ないですが、分散投資としては十分すぎる構成です。
為替の影響を受けない
岡三オンライン証券では日本円で直接取引ができるため、為替の影響を受けません。
円を米ドルに変えて取引を行う場合(日本円で直接取引ができない場合)、日本円は取引する時点での為替相場によって購入資金が米ドルに変えられるため、取引の度に為替相場の影響を受けてしまいます。
通常の取引 : 円 ⇔ 米ドル ⇔ CFD取引
CFDの取引画面で評価益がプラスになっている場合でも、注文時より決済時の米ドル/円の為替相場が悪化していれば、結果的に決済利益が小さくなる、もしくはマイナスで取引を終える可能性があります。
ですが円で直接取引をしていれば、為替の影響を無視することができるため、純粋にCFD株価指数の損益だけを考えた取引をすることが可能になります。
円貨を無視する場合 : 円 ⇔ CFD取引
レバレッジをかけられる
CFDは証拠金取引のため、FXと同じようにレバレッジを掛けて取引をすることができます。
少ない投資金で多くのポジションを持つことができれば、受け取る配当金も2倍・3倍にすることができます。
さらに買った時よりも価格が上昇していれば、取引利益も2倍、3倍になり、効率的に運用することができます。
ただし、ロスカット(強制決済)には注意が必要です。
突然相場が急変すると大きな含み損を抱えることになるので、資金効率は余裕を持って取引する必要があります。
株価指数は配当がもらえる
CFD株価指数の取引で一番重要なポイントが配当金です。
CFD株価指数に投資すると、日本の株式投資と同じように配当金をもらうことができます。
<参考>2017年年間配当実績
※岡三証券から引用
取引する株価指数次第で、配当金を受け取る回数・金額が異なりますが、2017年時点ではポジション1つ当たり、年間3~5万円程度の配当金を受け取ることができます。
※2018年現在、外国のCFD株価指数のポジションを保有していると金利の支払いが発生します。実際に配当金がプラスになるのは金利の支払い額が小さいFTSE100と金利の支払い自体が無い日経225の2つになります。
配当金の額だけみるとNYダウが最も配当が高く、メリットがあるように思えますが、私のおすすめはFTSE100です。
おすすめはFTSE100
株価指数のCFDを4種類紹介しましたが、一番のおすすめはイギリスのFTSE100です。
おすすめできる理由は3つあります。
- ポジションを持つための証拠金が少なくて済み、
- 証拠金に対する配当金の割合が大きく、
- 金利の支払いが少ない
という、以上の3つです。
下の表は主なCFD株価指数の必要証拠金・配当金を比較したものです。
株価指数 | 必要証拠金 | 配当金 | 年利 |
NYダウ | 83,000円 | 51,576円 | 62.1% |
日経225 | 76,000円 | 34,916円 | 45.9% |
DAX | 42,000円 | 0円 | 0% |
FTSE100 | 26,000円 | 29,113円 | 111.9% |
※証拠金は2018年11月時点
※配当金は2017年実績
表を見ると、最も必要な証拠金が少なくて済むのはFTSE100であり、必要証拠金単独でみる年間利率は111.9%になります。
とはいえ、実際にFTSE100を取引する場合は価格の変動幅が大きいため、余裕を見て+2,000ポイント程度以上を考えておく必要があります。
仮に+2,000ポイント(20万円)の余裕を見ても年利は12%以上もあり、十分すぎるパフォーマンスです。
FTSE100の年利計算
年間配当金29,113円 ÷(証拠金2,6000円 + 余裕資金200,000円)
= 年利12.9%
金利の支払いによる損失
上記の項目でも少し触れましたが、2017年12月から外国のCFD株価指数には金利の支払いを行うことになりました。
日経225以外の外国のCFD株価指数を取引する場合、金利差を毎日支払う必要があります。
NYダウの配当・金利
FXのスワップポイント支払いと同じようなことなのですが、特に注意すべきことはNYダウを取引する場合は金利支払い額が配当金額を上回り、損失が発生してしまうということです。
下の表は2017年と2018年7月までの配当金と金利の支払い実績です。
2017年は配当金額が実質48,820円(配当金-金利=実質配当金)でしたが、2017年12月から金利が適応されています。
2018年度は10月終了時点で配当金額44,260円に対し、支払い金利が50,259円で5,999円の損失を発生させています。
つまり、NYダウでは1つのポジションを持っているだけで5,999円の損失を発生させているということです。(2018年10月時点)
こうなると、NYダウに配当金目当てで積立て投資をする意味は有りませんね。
FTSE100の配当・金利
次にFTSE100の配当・金利を見てみます。
FTSE100 配当・金利実績 2017年~2018円10月
NYダウと同じように2017年12月から金利の支払いが適応されていますが、2018年10月終了時点で配当金26,861円、金利6,677円で配当金額が上回っています。
金利を支払う分、実際に受け取れる配当金額が少なくなりますが、NYダウよりもお得な状況です。
日経225の配当・金利
日経225でCFD株価指数の積立て投資を行う場合は、下の表のようになります。
日経225は外貨ではなく、円貨なので(当たり前ですが。)金利の支払いがありません。
必要証拠金がFTSE100の3倍程度必要なので運用する場合は十分な投資金額が必要ですが、少しでも損失を抑えたい場合は日経225に投資をするのも良いかもしれません。
DAXの配当・金利
ドイツのDAXでは配当金自体が無いため、為替差益の取引でのみ利益を狙うことになります。
ロスカット耐えるための必要な資金
冒頭から何度も言っていますが、CFD株価指数はFXと同じようにレバレッジのある取引なので、ロスカットに注意する必要があります。
配当金をもらえるのを良いことに、多くのポジションを保有するだけ保有して、ちょっとした価格の変動でロスカットされては意味がありません。
そのため、いくらあれば暴落に耐えられるかを見極める必要があります。
そしてさらに、暴落した場合に耐えることのできる必要資金を算出するためには、暴落する場合、どの程度まで価格を下げる可能性があるかを見極める必要があります。
過去10年間のチャートから考えると、最大の下げ幅はリーマンショックの時の3200ポイントです。
- 下落幅[3,200]=高値[6,700]-安値[3,500]
この下落幅3,200ポイントを過去最大の下落幅とした場合、2018年11月現在の1枚保有するのに必要な証拠金は26,000円のため、暴落を考えて1枚保有するのに必要な金額は346,000円になります。
安全運用する場合の必要資金
26,000円(必要証拠金) + 320,000円(暴落幅)
= 346,000円(安全な運用額)
ですが、リーマンショックレベルの暴落はそう簡単には起こりません。
多少リスクをとるのであれば、200,000円~300,000円に1枚積み立てで良いかもしれません。
リターンを得るには多少のリスクを背負う必要があると考えています。
積立て運用例
簡単にですが、CFDを積み立てて運用する例を考えてみます。
- 初期投資: 100万円
- 配当金: 20万円毎に1枚買い増し
1枚当たりの配当金25,000円とした場合、10年後には100万円が305万円になります。

CFD株価指数の積立て投資は複利投資の恩恵を受けることができます。
これに毎月投資金を追加すればさらに得られる利益を極大化させることも可能です。
まとめ
・CFDはFXと同じ差金決済取引である。
・レバレッジをかけて取引ができる。
・為替の影響を受けない。
・CFD株価指数は配当金がもらえる。
・ロスカットに注意する。
・複利運用をすると大きな利益がでる。
関連ページ: ・岡三オンライン証券[公式ホームページ]
その他私が実践している積立て投資はこちらをどうぞ。

次記事: 【2018年11月】CFD株価指数の積立て投資(FTSE100)の途中経過