どうもこんにちは!おすし(@osushiyo_osushi)です。
今回はリピート系FX自動売買を運用する時のおすすめの通貨ペアとその選び方を紹介します。
基本的に抑えておくべきポイントはたったの4つなのでしっかりと頭に入れておきましょう。
Contents
リピート系FX自動売買のおすすめ通貨はドル円、ユーロドル、豪ドル円!
先に結論ですが、おすすめ通貨は米ドル円、ユーロ米ドル、豪ドル円です。
通貨ペア | レンジ相場 | 価格帯 | 価格の動き | スプレッド | おすすめ度 |
米ドル /円 |
〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
米ドル /フラン |
〇 | ◎ | – | × | × |
ユーロ /米ドル |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーロ /円 |
〇 | × | 〇 | 〇 | △ |
ユーロ /ポンド |
〇 | 〇 | – | △ | △ |
ユーロ /豪ドル |
〇 | 〇 | – | × | × |
ポンド /円 |
〇 | × | ◎ | 〇 | × |
ポンド /米ドル |
〇 | × | ◎ | △ | × |
豪ドル /円 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
豪ドル /米ドル |
〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
豪ドル /NZドル |
〇 | ◎ | – | × | × |
NZドル /円 |
〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
NZドル /米ドル |
〇 | 〇 | 〇 | × | × |
加ドル /円 |
〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
フラン /円 |
〇 | 〇 | – | × | × |
リラ /円 |
× | 〇 | △ | × | × |
ランド /円 |
× | – | × | △ | × |
ペソ /円 |
△ | – | × | – | × |
※「-」はデータ無し
通貨ペア選びで抑えるべきは以下の4つのポイントです。
- レンジ相場であること
- 価格帯が狭いこと
- 価格変動が大きいこと
- スプレッドが狭いこと
表にいろいろ書いていますが、だいたい上記の4つを把握していれば問題ないでしょう。逆に4つのポイントを全て押さえていなくても、きちんと把握して妥協できるのであればオッケーです。
それでは詳しく見ていきましょう。
選び方①:リピート系FXは必ずレンジ相場を選択する。トレンド相場はNG。
まずは形成されている相場から通貨ペアを絞ります。一番の前提はレンジ相場であることですね。

大事なのは「リピートすること」、つまり同じ価格帯を動いてくれることです。一定の価格帯で価格が動くと想定した最大の含み損を超えることないので、安定して運用することができます。
相場のレンジ性を比較したものがこちら。
通貨ペア | 価格レンジ性 |
米ドル/円 | 〇 |
米ドル/フラン | 〇 |
ユーロ/米ドル | 〇 |
ユーロ/円 | 〇 |
ユーロ/ポンド | 〇 |
ユーロ/豪ドル | 〇 |
ポンド/円 | 〇 |
ポンド/米ドル | 〇 |
豪ドル/円 | 〇 |
豪ドル/米ドル | 〇 |
豪ドル/NZドル | 〇 |
NZドル/円 | 〇 |
NZドル/米ドル | 〇 |
加ドル/円 | 〇 |
フラン/円 | 〇 |
トルコリラ/円 | × |
南アランド/円 | × |
メキシコペソ/円 | △ |
基本的にどの通貨ペアもレンジ相場を形成していますが、トルコリラ円・南アフリカランド円はレンジ相場ではありません。

価格が右肩下がりで反発をしていないので、レンジを形成していません。この場合は買いの自動売買を設定するとポジションが決済されないので含み損が増えていきます。
よく高金利を目的にスワップ投資で買いポジションを積み立てる方法がありますが、実際にはうまくいってもスワップのプラス利益と含み損のマイナス損益で結果的に評価損益はトントンかそれ以下になります。(私はそうでした。)
トルコリラ円で5年間運用した場合の結果をこちらの記事にまとめています。参考にどうぞ。

逆に売りの自動売買を設定すると利益が出る反面、スワップの支払いで苦しむことになるのでトータルの評価損益はプラスマイナスゼロになります。あまり期待はできません。
選び方②:リピート系FXは狭い価格帯が有利。広い価格帯は含み損が増えすぎてしまう。
次に重要なのは価格帯です。価格の高値と底値の差がどれだけあるかですね。価格帯について通貨ペアを比較するとこのようになります。
通貨ペア | 価格帯 |
おすすめ度 | ||
高値 | 安値 | 価格差 | ||
米ドル/円 | 125.85円 | 98.78円 | 2,707pips | 〇 |
米ドル/フラン | 1.0343フラン | 0.8354フラン | 1,989pips | ◎ |
ユーロ/米ドル | 1.3242ドル | 1.0340ドル | 2,902pips | 〇 |
ユーロ/円 | 149.78円 | 109.57円 | 4,021pips | × |
ユーロ/ポンド | 0.9324ポンド | 0.6936ポンド | 2,388pips | 〇 |
ユーロ/豪ドル | 1.6787豪ドル | 1.3627豪ドル | 3,159pips | 〇 |
ポンド/円 | 195.88円 | 124.69円 | 7,119pips | × |
ポンド/米ドル | 1.6644ドル | 1.1649ドル | 4,994pips | × |
豪ドル/円 | 102.84円 | 69.96円 | 3,288pips | 〇 |
豪ドル/米ドル | 0.9402ドル | 0.6677ドル | 2,724pips | 〇 |
豪ドル/NZドル | 1.1472NZドル | 1.0021NZドル | 1,451pips | ◎ |
NZドル/円 | 94.05円 | 66.32円 | 2,773pips | 〇 |
NZドル/米ドル | 0.8408ドル | 0.6087ドル | 2,320pips | 〇 |
加ドル/円 | 106.51円 | 74.82円 | 3,168pips | 〇 |
フラン/円 | 139.14円 | 101.85円 | 3,728pips | 〇 |
リラ/円 | 53.90円 | 15.55円 | 3,835pips | 〇 |
ランド/円 | 10.81円 | 6.40円 | (441pips) | – |
ペソ/円 | 5.36円 | 4.87円 | (48pips) | – |
※2014~2019年の5年間のチャートから抜粋
価格帯が広すぎるのはあまりおすすめできません。価格帯が広いとポジションたくさん持つことになるので含み損が大きくなります。
仮に運用する自動売買の注文幅が50pipsだとして、価格帯が20円(2,000pips)の時と40円(4,000pips)の時の最大の含み損を比較すると100万円以上の差があります。
注文幅が50pipsの場合の最大含み損
- 価格帯20円(2,000pips)・・・-410,000円
- 価格帯40円(4,000pips)・・・-1,620,000円
価格帯が2倍になっても含み損は2倍にならないので注意が必要です。資金に余力があって通貨ペアを分散させたい時に選択肢の一つに加えるくらいで良いでしょう。
含み損はこちらの記事から抜粋しました。参考にどうぞ。

選び方③:価格が上下に激しく動くとリピート系FXはなお良い。
リピート系FX自動売買の強みは小さい価格の動きを利益に変えることですね。それなら価格の動きは激しいほど良いのは当たり前です。
2018年1年間の1日当たりの価格の動きを表したものがこちら。
通貨ペア | 平均的な1日の 価格の動き(2018年) |
おすすめ度 | |
米ドル/円 | USD/JPY | 67pips | 〇 |
ユーロ/円 | EUR/JPY | 98pips | ◎ |
ユーロ/米ドル | EUR/USD | 82pips | 〇 |
豪ドル/円 | AUD/JPY | 74pips | 〇 |
豪ドル/米ドル | AUD/USD | 58pips | 〇 |
NZドル/円 | NZD/JPY | 68pips | 〇 |
NZドル/米ドル | NZD/USD | 55pips | 〇 |
加ドル/円 | CAD/JPY | 71pips | 〇 |
ポンド/円 | GBP/JPY | 130pips | ◎ |
リラ/円 | TRY/JPY | 46pips | △ |
ランド/円 | ZAR/JPY | 11pips | × |
ペソ/円 | MXN/JPY | 5pips | × |
※マネースクエアのデータから引用
数字が大きい方が激しく価格が動く、という認識でOKです。
激しく動くということは設定した注文値と決済値の指値にタッチする回数が増えるので、その分利益が発生するチャンスも増えます。
ただし、価格の変動値が大きいほど価格帯が広くなりがちなので、必ずしも自動売買に適しているとは言い切れないので変動値の大きさと価格帯の広さは別で考えましょう。
価格変動の表の数字の意味はこちらの記事で紹介しています。利幅を設定する時の重要な指標です。
ちなみに私はこの数字を使ってトラリピの利幅を決めました。

選び方④:スプレッドは狭いほうが有利。
最後にスプレッドです。スプレッドが広いと決済の指値に届きにくくなり、そもそもポジションを保有できる回数が少なくなってしまいます。
FX会社によってスプレッドは異なりますが、参考までにトライオートFXのスプレッドはこのようになっています。
通貨ペア | スプレッド |
おすすめ度 |
米ドル/円 | 0.3pips | ◎ |
米ドル/フラン | 2pips | × |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 〇 |
ユーロ/円 | 0.5pips | 〇 |
ユーロ/ポンド | 1.9pips | △ |
ユーロ/豪ドル | 2pips | × |
ポンド/円 | 1.0pips | 〇 |
ポンド/米ドル | 1.4pips | △ |
豪ドル/円 | 0.6pips | 〇 |
豪ドル/米ドル | 1.4pips | △ |
豪ドル/NZドル | 5.8pips | × |
NZドル/円 | 1.7pips | △ |
NZドル/米ドル | 2pips | × |
加ドル/円 | 1.9pips | △ |
フラン/円 | 2pips | × |
リラ/円 | (※)5.5pips | × |
ランド/円 | 1.8pips | △ |
※トライオートFXから引用
メジャーな通貨ペアの米ドル円や豪ドル円はスプレッドが狭い傾向にありますが、米ドルフラン・米ドル豪ドルなどのいわゆるドルストレート通貨はスプレッドが広い傾向です。
スプレッドは自動売買の運用において重要なポイントではありませんが、知らぬ間に利益発生の機会を失っている可能性があることは知っておきましょう。
まとめ
以上が通貨ペアの選び方になります。結論を簡単におさらいすると
- レンジ相場であること
- 価格帯が狭いこと
- 価格変動が大きいこと
- スプレッドが狭いこと
が抑えておきたいポイントです。
これらを総合すると、「米ドル円」「ユーロ米ドル」「豪ドル円」がおすすめです。
自動売買は長期で運用することが前提なので、「なんとなく」で通貨ペアを選んでしまうと後々後悔する可能性があります。
根拠を持って自動売買の設定をしていきましょう。
おすすめ通貨を選んでみたら次はハーフ&ハーフの戦略を試してみましょう。

ハーフ&ハーフの価格帯の決め方はこちらを参考にしてみてください。

運用するFX自動売買はこちらの記事を参考にどうぞ。

それでは!