どうもこんにちは!
今回はFXの自動売買であるトライオートFXの注文設定内容を大幅に変更しました。
結果がどうなるかはこれからのお楽しみですが、この記事では変更した内容を全部まとめて紹介したいと思います。
Contents
今回トライオートFXの設定内容を変更する理由
今回設定内容を変更した理由ですが、2019年1月3日に起きた「フラッシュ・クラッシュ」が原因です。
取引の少ない年始の早朝に起きた”瞬間暴落”は「これから先設定を変えないとまずいな…」と思うほど衝撃的でした。たったの10分以内の間に円相場は3~6円程度も値を下げ、証拠金維持率は100%代まで低下しました。
同じようにFX自動売買を運用している人の中ではロスカットしてしまった人もいるくらいで、「フラッシュ・クラッシュ 2019」で検索するといろんな人の阿鼻叫喚の声が聞こえてきます。
実際私も高レバレッジで運用していたので、1月3日当時は危ない状況でした。
↑トラリピ口座状況
↑トライオートFX口座状況
ロスカットされた他の方に対しては「利益を求めすぎた無理な設定で運用するからだよ」と言いたいところですが、実際自分の心理としては「やばかった。ぎりぎりセーフだった。。。」という気持ちです。
この危機を救ったのは投資する通貨ペアを分散(6通貨ペア)させていたことです。この暴落の1件で”運用する通貨ペアを分散させることはリスクの分散に効果がある”ということもはっきりと分かりました。
また、通貨を分散させているとは言え、一つの通貨(特に”円”)に集中するのも良くないということが良く分かりました。
トライオートFXの新しい自動売買の設定コンセプト
そんな教訓を踏まえつつ、今回新しく設定した自動売買内容は「SSSさん」という方の通貨ペアの関係を参考にしています。
SSSさんのブログ⇒SSSの世界観
SSSさんはFX自動売買のループイフダンを利用して「すくみ」の関係を用いて運用している方です。
ただ今回参考にさせていただくのはすくみの関係ではなく、取引する通貨の関係です。
運用する通貨ペアを通貨の関係が一周するように設定すると、じゃんけんと同じように3分の1が勝ち(含み益大)、3分の1が引き分け(含み益ゼロ)、3分の1が負ける(含み損大)関係になります。

↑「ユーロ/ドル」「ユーロ/円」「NZドル/円」「NZドル/豪ドル」「豪ドル/米ドル」の5通貨ペアを運用する場合の関係図
全ての通貨の関係が紐づけされているので一方向に進み続ける(含み損が大きくなり続ける)ということはなく、一定の含み損を持ったまま利益を生み出し続けるというものです。
例えるのであれば、グラフ内の面積が一定であり続けるレーダーチャート図のようなものですね。
SSSさんのブログでは通貨ペアの価格が高値・安値関係なしに自動売買を設定しているので、かなりの含み損を抱える可能性があります。そのため、私のトライオートFXではハーフ&ハーフの戦略を利用しながら通貨が1週する関係を持つように自動売買を設定します。
トライオートFXで設定するハーフ&ハーフは「安値圏で買い、高値圏で売る」というある種逆張り・ナンピンのような取引をする以上、必要資金が多くなる可能性もありますが、ループイフダンで設定する場合で起こりうる超長期的に含み損を抱えるリスクは少なくなります。
☆超長期的な含み損を抱えるパターン
ループイフダンは「ある価格に到達すると稼働を停止する」という設定ができないので、ほったらかしにし過ぎて高値圏で買いのポジションを持ってしまう、または安値圏で売りのポジションを持ってしまう、ということをやりかねません。
トライオートFXで新たに運用する自動売買の通貨ペア
そんな通貨の関係性を意識して設定するのは全部で8通貨ペアです。
運用する通貨ペア
- NZドル/円
- 豪ドル/NZドル
- ユーロ/豪ドル
- ユーロ/ポンド
- ポンド/米ドル
- 米ドル/フラン
- フラン/円
- 米ドル/円
- 豪ドル/円
- 加ドル/円
- ユーロ/円
トライオートFXでは通貨の繋がりの関係を考えると最大で7つの通貨を結びつけることができます。実際の運用でも理想は7角形の繋がりを持たせることですが、今回の新設定では7通貨+その他の4通貨ペアで運用をします。

この通貨の関係の中で「ユーロ/米ドル」「ポンド/円」だけは設定していません。ポンド/円はレンジが広すぎるのでこれから運用する可能性は低いですが、ユーロ/米ドルについては七通貨の関係が数か月経って慣れてきたころに稼働させようと計画中です。
自動売買を稼働させる価格帯(レンジ)・注文幅・利益幅のパターン
そして自動売買の肝となる売買の仕組みですが、どの通貨ペアも注文幅は50pips、利益幅は100pipsにしています。ポイントは注文の間隔を広くした点です。
①注文幅
前回の設定では注文幅は20pipsでしたが、今回は50pipsです。1,000pipsのレンジで考えると今までは50ポジション(5万通貨)を持っていましたが、今回は20ポジション(2万通貨)になり、ポジション数は前回の0.4倍です。
取引する通貨ペアを分散させるとロスカットのリスクは低くなりますが、単純に追加するとポジション数は増えますのでロスカットのリスクが高まってしまいます。この点は調整が必要です。
②利益幅
利益幅100pipsは前回と変わらずです。もっとシミュレーターを利用して突き詰めると通貨ペア毎に最適な利益幅があると思いますが、きりがないので100pipに設定しています。
ただ利益幅を100pipsに設定すると決済利益の頻度が少なくなるため、運用するモチベーションが上がらない人は利益幅を注文幅と同じ50pipsにしても良いでしょう。
③その他コツ
もう一つポイントとしては一度に広範囲の仕掛けを作らないことです。
一つの注文で広範囲のレンジに自動売買の仕掛けを作ってしまうと、後で修正したい時に設定をいじるのが大変になります。また、仕掛ける際に必要な証拠金が多くなるため新たな仕掛けを設定する時に資金不足で追加することが出来ない可能性もあります。
基本的には10円(1,000pip)を一つの仕掛けで区切るようにして、レンジを外れたら次の10円幅に仕掛けを追加するように設定しましょう。
自動売買を稼働させた場合のシミュレーション結果

トライオートFXには仕掛けシミュレーターというバックテストツールがあります。※口座を開設する必要もなく無料で利用できます。
今回はこれを使ってシミュレーションをしてみたので結果を公開したいと思います。
①NZドル/円(NZD/JPY)のシミュレーション結果

- 実現損益: 58,357円
- 決済損益: 66,000円
- スワップポイント: -7,643円
設定内容
- レンジ幅: 90~70円
- 売り方向
- 注文幅: 50pips
- 利益幅: 100pips
②豪ドル/NZドル(AUD/NZD)のシミュレーション結果

- 実現損益: 22,536円
- 決済損益: 25,319円
- スワップポイント: -2,783円
設定内容
- レンジ幅: 1.0~1.2NZドル
- 買い方向
- 注文幅: 50pips
- 利益幅: 100pips
③ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)のシミュレーション結果

- 実現損益: 98,341円
- 決済損益: 104,399円
- スワップポイント: -6,058円
設定内容
- レンジ幅: 1.5~1.7豪ドル
- 買い方向
- 注文幅: 50pips
- 利益幅: 100pips
④ユーロ/ポンド(EUR/GBP)のシミュレーション結果

- 実現損益: 40,830円
- 決済損益: 37,902円
- スワップポイント: 2,928円
設定内容
- レンジ幅: 0.8~0.9ポンド
- 売り方向
- 注文幅: 50pips
- 利益幅: 100pips
⑤ポンド/米ドル(GBP/USD)のシミュレーション結果

- 実現損益: 26,087円
- 決済損益: 27,714円
- スワップポイント: -1,627円
設定内容
- レンジ幅: 1.2~1.3ドル
- 買い方向
- 注文幅: 100pips
- 利益幅: 100pips
⑥米ドル/フラン(USD/CHF)のシミュレーション結果

- 実現損益: 51,326円
- 決済損益: 44,851円
- スワップポイント: 6,475円
設定内容
- レンジ幅: 0.9~1.0ドル
- 買い方向
- 注文幅: 50pips
- 利益幅: 100pips
⑦フラン/円(CHF/JPY)のシミュレーション結果

- 実現損益: 28,692円
- 決済損益: 28,000円
- スワップポイント: 692円
設定内容
- レンジ幅: 120~110ドル
- 売り方向
- 注文幅: 100pips
- 利益幅: 100pips
とりあえず稼働してみた
何はともあれ実際に運用を始めてみました。収益が高くなる仕掛けを追い求めてもきりがないので、とりあえず稼働してみます。
デモトレードとリアルトレードが違うように実際にお金を使って取引しないと分からないこともありますしね。
今まで以上にうまくいくように設定してみたつもりなので、これから始める人は是非参考にしてみてください。
同じFX自動売買であるトラリピではトライオートFXとは違う設定をしています。こちらも参考にどうぞ。

今回のトライオートFXの運用成績はこちらにまとめています。

その他トライオートFXの記事はこちらのまとめページからどうぞ。

トライオートFXを始めるにはインヴァスト証券の口座を開設する必要があります。開設費用・口座維持費用は無料ですので、気になる方は始めてみてはいかがでしょうか。
(トライオートFX公式:https://www.invast.jp/triauto/)